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【日本学生支援機構給付奨学金 予約・定期採用向け】授業料等減免申請書の様式について
2025年度新入生の皆様へ
高等教育の修学支援新制度に係る授業料等減免制度(多子世帯支援)について
受賞者青山凌大さん工学研究科博士前期課程機械工学専攻2年(愛知県立半田高等学校)
研究室(指導教員)システム制御研究室(機械学科 日比野良一教授)
学会・大会名計測自動制御学会(SICE)第12回制御部門マルチシンポジウム(MSCS2025)
受賞名制御部門マルチシンポジウム優秀ポスター発表賞
受賞日2025年3月4日
受賞テーマ風の不確実性を考慮したドローンの消費エネルギーの最小化を目的とする最適経路設計手法の提案
研究目的物流でのドローンの活用の増加に伴い、CO2排出割合も増加すると考えられるため、消費エネルギーの削減が必要です。ドローンの消費エネルギーは、風や対気速度に影響を受け、これらを考慮した経路設計が必要となります。そこで本研究は飛行領域の風の把握方法を含めた、最適経路設計手法を検討しています。
研究内容本研究では風の計測結果に基づき風を正規分布であると仮定し、その平均と分散、対気速度から消費エネルギーの確率モデルを作成しました。そしてこの確率モデルの平均と分散を評価関数とした動的計画法を用いて、風の不確実性を考慮したドローンの消費エネルギーの最小化を目的とする最適経路設計手法を構築しました。
今後の展望今後は風の学習モデルを構築し、風の計測を含めた消費エネルギー最小化のための飛行経路生成手法を確立したいと考えております。
受賞者森颯吾さん工学研究科博士前期課程建設システム工学専攻1年
研究室(指導教員)構造研究室(社会基盤学科 宗本理准教授)
学会・大会名令和6年度土木学会 中部支部研究発表会
受賞名優秀講演者賞
受賞日2025年3月7日
受賞テーマFEMによるPBL母材が与える拘束効果の影響を考慮した円柱部材の押し抜きせん断解析
研究目的孔あき鋼板ジベル(PBL)は、有孔鋼板をコンクリートに埋設した構造であり、周辺のコンクリートを拘束することでせん断性能が向上することが知られています。孔内と母材部分を二分化するせん断破壊が生じるPBLの解析的研究は実験に比べて少なく、PBLのせん断耐荷性能を定量的に評価可能な手法は確立されていません。そのため、FEMを用いて簡易化したPBLを対象に母材の拘束効果を定量的に評価可能か検討を行いました。
研究内容本研究では、計算精度の向上や計算コストの低減を目的に母材をモデル化せず拘束状態を評価するため、有孔鋼板に円柱を挿入した状態の試験体を対象とした解析を実施しました。その際に母材による拘束を円柱端面に与える側圧やその他の境界条件での再現を試みました。その結果、本学で行われた実験供試体における母材幅を表現可能な側圧を明らかにし、実験値と比較した拘束効果についても有用性があることを確認しました。
今後の展望今回行った解析では、比較対象とした本学の実験供試体との整合性は確認できたが全ての供試体に適用可能かについては今後検討する必要があります。また、簡易化したPBLの解析から得られたPBLの拘束力をもとに、母材を表現したPBLの拘束効果を適用しモデルを再現することで様々な解析パラメータを変化させた任意条件下での解析を可能にすることを目標に今後も検討を行っていきます。
参考URL:令和6年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者発表
大学院博士前期課程1年の柴田惇さん(愛知県立丹羽高校出身)が、情報処理学会第87回全国大会(3月13~15日・立命館大学大阪いばらきキャンパス)で行った発表により学生奨励賞を受賞しました。
ビジュアル情報処理研究室(澤野弘明情報科学科准教授)に所属する柴田さんは、「空間的及び局所的時間特徴量を用いた連続手話単語認識手法の提案」と題して発表しました。
この研究で、手話の実用的なコミュニケーション支援を目指し、一つの動画内に複数の手話単語が含まれる連続手話単語の認識モデル構築を行いました。はじめに、カメラから得られた画像を用いて手の動きや形状を検出する技術(MediaPipe)で空間的特徴量を取得します。次に、取得した空間的特徴量から連続する映像フレーム間の動きの変化を捉えるために、時間的な情報を処理する畳み込みニューラルネットワーク(1D-CNN)を用いて局所的時間特徴量を抽出します。最後に、これらの特徴量を自然言語処理でも活用される人工知能技術(Transformer)に入力し、手の位置関係と動きの時間変化の両方を考慮した連続手話単語認識手法を提案しました。提案手法の有効性を、従来の連続手話単語認識手法と比較して検証しました。
受賞にあたり、柴田さんは「周りのサポートに支えられ困難を乗り越えることができました。これまでの経験や知識を糧にさらに成長し、手話使用者と非使用者間のコミュニケーションギャップを埋める一助になりたいと考えています」と話しています。
応用化学科の吉田久美客員教授が「アントシアニンによる青色花色発現機構の研究」で日本学士院賞を受賞しました。日本学士院賞は、学術上特に優れた論文、著書、その他の研究業績に対して、日本学士院が授与する権威ある賞です。
日本学士院ホームページ 日本学士院賞授賞の決定について
令和6年度日本設備管理学会東海支部卒業研究発表会で、経営学科2年の平田あかりさんが「スマート畜産のための機械学習を用いた出荷頭数予測モデルの開発」について発表し、最優秀研究奨励賞を受賞しました。学部2年の学生が学会発表を行うことは珍しく、さらに学会賞を受賞することは極めて稀です。
平田さんは、数理データサイエンス系科目である経営データ解析Ⅰ、Ⅱを受講し、機械学習(AI)の理論とそのプログラミング技法について学習しました。さらに課外に開催されるAIプログラミング勉強会に参加しながら担当教員の指導を受け、畜産業における実データを解析し出荷数を予測するモデルを開発しました。実データ解析では当初、期待した性能が出ずに開発は難航しましたが、さまざまなAIモデルを試した結果、なお改善の余地はあるものの最適なモデルの導出に成功し、成果を学会で発表しました。
平田さんは、「畜産業では現場の経験と勘に基づき出荷数の概数を予測しながら各種業務が遂行されていますが、少子高齢化も進む中で生産効率の向上が求められています。開発したモデルを改良したうえで出荷予測をAIで精緻に行い、最適な生産に結びつくようにこれからも努力していきたいです。さらにはそのことで日本や世界の畜産業を支えていくことにつながればとも思っています」と話しています。平田さんは、本学発のAI・アプリ開発スタートアップ「株式会社フリーヒルズラボ」の役員もつとめており、「スタートアップでの活動も含め、引き続き世の中に役立つソフトウェアの開発を行っていきたいです」と抱負を語っています。
大学院博士前期課程2年の鳥居諒也さんが、自動車技術会が自動車に関連した技術分野で優れた研究を行った大学院修了予定者を表彰する2024年度大学院研究奨励賞を受賞しました。
鳥居さんが所属する応用化学科の高分子化学研究室(福森健三教授)では、自動車用タイヤに使用されている天然ゴム(NR)、合成ゴム(SBR)などを対象に、実環境下でのゴム製品の耐久性や寿命を少量サンプルで簡便に予測する手法として、ゴムの特性を支配する分子運動性評価に有効なパルス法核磁気共鳴(NMR)の応用に取り組んでいます。
受賞した研究は、「パルス法核磁気共鳴緩和測定による変形下における架橋ゴムの熱酸化挙動解析」で、独自技術に基づくNMRで得られる物理情報の妥当性を赤外分光法による化学組成分析をはじめとする各種分析・解析手法を駆使し明らかにすることにより、ゴム製品の特定部位での材料強度や破断伸びの評価が困難な微小劣化試験片について、ゴムの物性や寿命予測が可能となりました。
受賞にあたって鳥居さんは、「自動車に関わる研究成果により学会から賞をいただき、大変光栄に思います。架橋ゴムを伸長した状態での熱酸化試験は難易度が高く、さらに化学反応に対する変形の影響が反映されたゴムの複合的な劣化メカニズムの解明に苦労しました。受賞を励みとし、今後は企業でのゴム製品開発への取り組みで、ゴム材料の研究を継続し発展させていきたいと思います」と喜びを話しています。
3月11日に名城大学で開催された空気調和・衛生工学会中部支部の学術研究発表会で、建築学科の建築設備エネルギー研究室(河路友也教授)に所属する学部4年の石森義人さん(愛知県立大府東高校出身)と 奥田至音さん(三重県立津高校出身)のチームが、優秀ポスター賞を受賞しました。
2人は、「エミュレータを活用した空調・換気制御の最適化検討」と題して発表しました。
この研究発表は、2024年10月に行われた「第2回 電脳建築最適化世界選手権」で4位に入賞したときに実施した、各種検討内容をまとめたものです。建物の空調・換気設備の制御方法の変更により、省エネルギー性と快適性を向上させるために、本番期間前に実施した各種省エネルギー手法毎の感度分析、本番条件発表後の調整内容などをまとめて発表しています。研究内容とポスター発表および質疑応答の態度など総合的な判断により、優秀ポスター賞に選ばれました。
受賞を受けて2人は、「卒業前に貴重な経験をさせていただいき、感謝と共に光栄に思います。本研究は、室内の環境を模擬したシミュレーションでした。今後、この経験を活かして実社会でも省エネと快適性の実現に向けて努力していきたいです」と話しています。
情報科学部、山本貴史教授の共著論文「Sketch Interface for Teleoperation of Mobile Manipulator to Enable Intuitive and Intended Operation: A Proof of Concept」が、オーストラリア・メルボルンで開催されたロボットインタラクション分野のトップカンファレンスHRI2025で、「Sustainability Theme Recognition」に選出されました。
本研究は、トヨタ自動車未来創生センターと共同で、障がいのある方、高齢者を含めて、誰でもいつでもどこでもロボットを遠隔操作して自己実現することを目指して取り組んでいます。ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction(HRI2025,採択率25%)に採択された本論文は、今年の学会テーマ「Robots for a Sustainable World」に貢献する研究として評価され「Sustainability Theme Recognition」に選出されました。
経営学科知識マイニング研究室(野中尋史准教授)の研究室スピンアウト企業となる株式会社フリーヒルズラボ(代表取締役は研究室所属で学部4年生の成瀬優太さん)の学生役員メンバーが、33フィナンシャルグループ主催「33FGビジネスプランコンテスト2024一般コース」に応募したプランで、準グランプリを受賞しました。受賞したプランは、「図面解析AIを活用した「モノづくり業界」への営業・生産支援システムの提案」です。
※参考URLhttps://www.33bank.co.jp/33ir/professional/businessplan2024_result01.html
33FGビジネスプランコンテストは、三十三フィナンシャルグループの三十三銀行と三十三総研が、新規性・独創性に富み、今後大きな飛躍が見込まれるビジネスプランを掘り起こし、優れたビジネスプランを表彰するとともに、事業化に向けたサポートを実施することで、地域経済の活性化に繋げていくことを目的にしたビジネスプランコンテストです。社会人を対象とする一般コース、学生を対象とする学生コースに分かれて実施されています。一般コースへの応募は、すでにビジネスとして成果をあげつつあるプランも多く、学生主体で応募したプランが受賞することはまれです。
今回、学部2年生で執行役員の右田亜照さんを中心に開発・実装している図面解析AIを「見積もりの自動化」、「歩留まり分析」、「工程管理」、「技術の創造」などのモノづくり産業根幹業務に応用したWebサービスに関するプランについて、代表取締役の成瀬さんらで練り上げて応募しました。この図面解析AIは、すでに企業から引き合いがあるなどニーズも大きく、その将来性が高く評価されての受賞となりました。
代表取締役CEOの成瀬さんは、「製造業において設計図面はさまざまな業務の根幹となるものです。図面を使った業務は現在人手で行われており、大変な労力がかかっています。今回提案したAIサービスで、その労力を減らし業務効率をアップすることができれば、少子高齢化が進む日本のモノづくりに貢献できると考えています。今回のプランを本格実装すべく努力していきたいです」と話しています。また、開発リーダーの右田さんは「図面解析AIの開発は、AIやプログラミングに関する知識だけでなくモノづくりの知識も必要で大変なものでした。今回、社会人が中心の一般コースで準グランプリを受賞し、期待度の高い本格的なビジネスプランであると評価されたことはとてもうれしく励みになりました。すでに企業からの引き合いもありますので、今後は社会実装に向けてさらに頑張っていきたいです」と話しています。
【株式会社フリーヒルズラボの概要】
成瀬さんや野中准教授らが愛知工業大学自由ヶ丘キャンパス内に2024年9月に設立した大学発スタートアップ。名古屋市スタートアップ企業支援補助金の助成を受け設立されました。今回の図面解析AIをはじめ作業分析システムや自然言語処理技術・生成AIを利用した特許解析システムやWebインテリジェンスシステム、農業データ解析システムなど、製造業・農業・サービス業をはじめとする「ものづくり」の現場を支援するAI・Webアプリの共同/受託開発に取り組んでいます。役員は、成瀬さん・野中准教授のほかに研究室所属メンバーの土屋菜々美さん(3年)、学科で開催されているAI・Webアプリ開発勉強会のメンバーの伴野悠也さん(2年)、右田亜照さん(同)、平田あかりさん(同)、堀内絵梨花さん(同)が務めています。
情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)に所属するメディア情報専攻4年の上村杏由菜さんと齋藤吉平さん、そして水野慎士教授が、情報処理学会シンポジウム・インタラクション2025のインタラクティブ部門で発表した研究によりUnity賞を受賞しました。
同インタラクションは、ユーザインタフェース、可視化、仮想/拡張現実、ユビキタスコンピューティングの研究者と実務者が一堂に会し、インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する、この分野で国内最大級のシンポジウムです。インタラクション2025の参加者は約800人で、発表件数は約300件でした。
※参考URLhttps://www.interaction-ipsj.org/2025/
受賞研究の発表タイトルは、「現実空間とCG空間を往来するミニカーコンテンツの開発」というものです。これは、レールを走るミニカーがトンネルに入ることでバーチャル世界に移動して、バーチャルならではのレースを行ったあと、再びリアル世界に戻ってくるというコンテンツに関するものです。ミニカーは逐次三次元スキャンするため、どのようなミニカーでもバーチャル世界に移動させることができます。
Unity賞は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社がすべての研究発表の中から最も印象に残った研究を選出する賞で、インタラクション2025では約300件の研究から1件だけが選出されました。実物のミニカーを現実空間とCG空間をシームレスに繋ぎながら新しい体験を創出している部分が高く評価されました。
研究動画は、以下のCGメディア研究室のYouTubeチャンネルで見ることができます。https://www.youtube.com/@okurukamo
名古屋の栄・鶴舞地区を中心に2月4~6日に開催された地球の未来を拓くテクノロジーの祭典「TechGALA Japan」で、そのコンテンツとして実施された「HackGALA」(アイディアソン・ハッカソン)に、経営学科1年の山本晶太さん(愛知県立安城高校出身)がファイナリストとして出場しました。
HackGALAとは、社会を変革するアイデアを発想し、他者と共有可能なプロトタイプとして具現化し、審査を経てプレゼンテーションへと進む一連のプログラムです。「BLACK BOX」がテーマとなり、AIをはじめとする現代社会のブラックボックスについて考察し、その本質を探る機会を提供しました。
山本さんは、アイディアソン(決められた期間内に特定のテーマについてグループごとにアイディアの発出・ブラッシュアップまでを行った後、プレゼンテーションを実施し、その結果を競うワークショップ型のイベント)に出場しました。異なるキャリアや専門性を持つメンバーとチームを結成して「RESPECT CAREER」を開発し、シニアIT人材の可能性を最大限に引き出し、スキルや経験に応じた働き方を支援する転職サービスを提案しました。IT業界の人材不足を解決し、企業のシニア採用を促進することで、日本のIT業界の未来を支えることを目指しました。
ファイナリスト出場にあたり、山本さんは「多様なメンバーに支えられながら最後までやり遂げることができました。優勝には至りませんでしたが、多くのチームの中から選ばれ、大勢の前でプレゼンする機会を得られたことを大変うれしく思います。今後もこうしたイベントに積極的に参加し、さらに良い結果を残せるよう、日々の研究に励んでいきたいと思います」と喜びを話しています。
愛知県警察と連携してインターネット上の有害情報監視などに取り組む本学のサイバーボランティア学生に対し、愛知県警察生活安全部の森部泰裕部長から2月27日付で感謝状が贈られました。
サイバーボランティアは愛知県警察が県内の大学生有志に呼び掛けて発足し、本学での活動は今年で13年になります。本学では情報科学科の菱田隆彰教授が窓口となって学生ボランティアの募集や取りまとめを行っており、委嘱を受けた学生たちがサイバー犯罪の防止に関する広報啓発活動やインターネット上の違法・有害情報の通報活動などに取り組んでいます。
今回は全体で12人の学生が感謝状の対象となり、本学では電気学科電子情報工学専攻1年の加藤慶悟さんに贈呈されました。加藤さんはサイバーパトロールでの通報活動を活発に行なったことや街頭における広報啓発活動に積極的に参加したことが評価されました。
研究活動トピックス一覧
新着情報一覧
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