JP/EN
学生募集要項の訂正について
本学機械学科の松井良介教授が、「日本ばね学会技術賞」を受賞しました。表彰式は11月6日、日本ばね学会の秋季定例行事の中で行われました。 この賞は、ばね技術の発展に貢献した研究に贈られるもので、松井教授が筆頭著者として発表した論文「超音波ショットピーニングによる傾斜機能TiNi形状記憶合金の機能特性の改善」が高く評価されました。 TiNi形状記憶合金は、大きく変形しても加熱や力の除去で元の形に戻る特性を持つ材料です。本研究では、材料の部位ごとに「元の形に戻る温度」や「変形のしやすさ」を自在に調整する技術を示しました。中でも、超音波ショットピーニング(※)が変形特性に大きく関わる重要な工程であることを明らかにしています。 この研究は東洋精鋼株式会社との共同研究として進められ、同社の技術を活かしてTiNi形状記憶合金に最適な加工条件を導き出しました。今後は3Dプリンティング技術への応用や、医療など幅広い分野での展開が期待されます。
※超音波ショットピーニング:超音波振動する工具を使い、材料表面に鋼球を繰り返し衝突させることで、強度や耐久性を高める加工技術
本講義では、国際ビジネスにおける新たな視点として、「内なる国際化」を取り上げます。グローバル化が進む現代社会において、国際ビジネスは海外展開だけでなく、国内に暮らす多国籍住民との協働や価値創出も重要なテーマとなっています。愛知工業大学経営学部では、こうした内なる国際化を理解し、現場で求められるコミュニケーション能力や課題解決力を育成するため、地域の行政機関・支援団体と連携した実践的授業を行っています。 今回の取り組み(経営学科スポーツマネジメント専攻における国際ビジネス論)では、豊田市多様性社会共創課の職員の方に加え、多文化支援団体JUNTOSの吉村さん、Nosaa! の小田ビニシウスさんを講師にお迎えし、豊田市・保見団地における多文化共生の実践と、現場で直面する社会的・経済的課題について学びました。学生たちは、行政、地域団体、外国籍住民という異なる立場からの生の声に触れることで、内なる国際化が地域社会に与えるインパクトと、企業活動における多文化理解の重要性を体感的に理解しました。また、多様な価値観を受け入れ、共に社会を築く姿勢が、これからの国際ビジネス人材に不可欠であるという視点を養いました。
開催日令和7年10月22日
場所八草キャンパス
CGメディア研究室(水野慎士 情報科学科教授)が2025年10月18日と19日に幕張メッセで開催された「2025年世界プロフェッショナルダンス選手権大会」のダンスフロアを飾るコンテンツを制作して展示を行いました。
公益財団法人日本ボールルームダンス連盟からの依頼を受けてCGメディア研究室が制作したのは直径3mの大提灯を用いたプロジェクションマッピングコンテンツです。このコンテンツでは、提灯の内部に設置した3台の超短焦点プロジェクタで提灯表面に映像を表示します。映像内容は大会を象徴する鶴が飛翔するアニメーションの他、大会スポンサーロゴ、オープニングセレモニーのための地球儀、演者紹介、ファイナリスト発表演出映像などで、映像操作はCGメディア研究室の学生2名が行いました。大提灯は曲面形状のため超短焦点プロジェクタで投影した映像は大きく歪みますが、提灯への理想的な投影結果から逆算して映像をリアルタイムで事前に変形する独自技術を用いることで適切な映像投影を実現しています。
世界プロフェッショナルダンス選手権大会は世界中からトップ選手が集まる社交ダンスの世界大会で、日本での開催は19年ぶりです。この大提灯コンテンツは10月20日に同会場で開催されたワールドオープンプロアマダンス選手権大会でも展示されました。
なお、大会の様子は2025年12月13日と20日にNHK BSで放送される予定です。
「社交ダンス世界一決定戦 華麗なる激闘」
学会名The 2025 International Symposium on Novel and Sustainable Technology (2025 ISNST)
受賞名Best Poster Presenter Award
受賞日2025年10月23日
受賞者市川淳貴さん情報科学科 コンピュータシステム専攻4年(愛知県立津島東高等学校)
研究室(指導教員)自然言語処理学研究室(徳久良子 情報科学科教授)
学会・大会名言語処理学会(NLP) 第20回言語処理若手シンポジウム(YANS2025)
受賞名第20回言語処理若手シンポジウム 奨励賞第20回言語処理若手シンポジウム デモ賞
受賞日2025年 9月 19日
受賞テーマ音声情報と感情情報を用いたリアルタイム顔表情生成
研究目的人がコミュニケーションを行う際、発話内容だけでなく、表情などの非言語的情報を通して意思疎通を行っています。そのため、人と音声対話システムの自然な対話を実現するためには、顔の情報が不可欠です。しかし、現状の音声対話システムでは表情を含む非言語的情報を介したコミュニケーションが乏しいことが課題になっています。そこで本研究では、音声情報をもとにリアルタイムで表情アニメーションを生成できるシステムを構築しました。
研究内容本研究では、音声から短期特徴と長期特徴を抽出し、Transformerというニューラルネットワークの仕組みの一つであるCross-Attention機構を用いて、それぞれの音声特徴量が多数の表情パラメータにどのように対応するのかを学習するシステムを構築しました。このシステムを用いることにより、音声入力からリアルタイムに表情アニメーションを生成できることを実証しました。
今後の展望現状のシステムでは音声の特徴量だけを入力としています。音声の中に含まれている情報が削られてしまったり、正しく学習できていないパラメータがあるなどの課題が残っています。 今後、人と音声対話システムの自然なコミュニケーションを目指す上でより豊かな表現が出来るよう改善してきたいと考えています。
参考URLhttps://yans.anlp.jp/entry/award
2025年8月31日~9月3日に仙台(秋保温泉)で開催された19th International Workshop on Informatics (IWIN2025)において、情報科学科 行動情報科学研究室(梶 克彦教授)に所属する院生がBest Presentation Awardを受賞しました。
受賞者伏屋恒輝さん経営情報科学研究科 博士前期課程 経営情報システム専攻1年
受賞Best Presentation Award
タイトルRhythm Rally: Entertainment Sport Combining Table Tennis and Rhythm Game
著者Koki Fuseya, Katsuhiko Kaji
本研究では、卓球とリズムゲームを融合させた新たなエンタメスポーツ「リズムラリー」を提案しています。スマートフォン内蔵の加速度センサを利用し、卓球のラリー中におけるヒットのタイミングを検出し、そのデータをもとにリズムゲームとしての判定処理を行う。ホスト側では音楽を再生し、その拍に対して返球のタイミングが合致した場合には「GOOD」、ずれた場合には「MISS」と判定される。MISSが続くと音源のピッチが低下し、プレイヤーに不快感を与えることでリズムを意識したプレイを促します。これにより、初心者でも楽しめるだけでなく、一定間隔でラリーを行うことで卓球の技術向上にも繋がる構成となっています。プレイヤー同士がリズムの維持を意識して協力する要素もあり、単なるゲームではなく、楽しみながら練習できるスポーツとしての価値も持っています。本研究は、IoT技術の応用によってスポーツとエンタメを融合した新しい体験の創出を目指すものです。
受賞コメント修士課程に進学して初めての英語での学会発表で、不安もありましたが、研究の魅力や新規性を最も理解しているのは自分自身だという思いから、自信を持って発表することを心がけました。言語が日本語であっても英語であっても、伝える姿勢は変わらないと考え、堂々と発表に臨み、その結果、「Best Presentation Award」という光栄な賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。今後もこの経験を糧に、より一層研究活動に励んでいきたいです。
受賞者伊藤康生さん工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻2年
研究室(指導教員)電気電子材料研究室(清家善之 電気学科教授)
学会名2025第35回電⼦デバイス・電⼦部品の信頼性(RCJ)シンポジウム
受賞名電⼦デバイス・電⼦部品の信頼性(RCJ)シンポジウム 奨励賞
受賞日2025年10月21日
受賞テーマ純⽔を⽤いた⼆流体スプレー時のSiO2ウェハの表⾯電位の解析
研究目的半導体のウエット洗浄プロセスにおいて二流体スプレー洗浄が広く使われるが、静電気によってウェハ上の回路を破壊する静電気破壊(ESD)が実製造プロセスでは問題となっている。本研究は、この問題を解決すべき、シリコンウェハの表面電位を緻密に調査し、ESDを軽減することが研究目的となる。
研究内容半導体製造における純水二流体スプレー洗浄時のSiO₂ウェハ帯電機構を解明した。表面電位測定によりウェハ中心部が負帯電することを確認し、SiO₂表面と純水間の摩擦帯電反応(Si-OH → SiO⁻+H⁺)が主要因である可能性を示した。また、液滴拡散速度の増加と帯電量の関係を明らかにした。
今後の展望本研究で得られた知見を踏まえ、今後は純水以外のCO₂水や機能水を用いた場合の帯電特性を比較し、化学的要因と流体力学的要因を統合的に解析する必要がある。また、液滴帯電の発生源をモデル化し、ESD防止に向けた最適なスプレー条件や材料設計指針を確立することが今後の課題である。
学会・大会名2025 IEEE 14th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2025)
受賞日2025年9月25日
研究室(指導教員)モバイルコンピューティング研究室(内藤彩乃 情報科学科教授)
2025年10月より、経営学科経営戦略研究室(羽田裕教授)は、「地球に正しい環境づくり」を環境理念に環境を守るための事業を多角的に展開するトーエイ株式会社(愛知県知多郡東浦町)と共同で、小学生を対象としたSDGsを「自分ごと」として考えることができる新しい教育ツールの開発プロジェクトを開始しました。
10月6日には、第1回キックオフミーティングを実施。研究室メンバーは、同社オリジナルの環境教育ワークショップを体験した後、同社の企業理念や事業内容について理解を深め、今後の進め方について意識の共有を行いました。
本プロジェクトでは、産学連携による新しい学びの形を模索しながら、約2年間にわたり、教育ツールの開発から実践までを段階的に進めていく予定です。
2025年9月10日~12日に韓国・釜山で開催されたThe 15th International Conference on Mobile Computing and Ubiquitous Networking (ICMU2025)において、情報科学科 行動情報科学研究室(梶克彦教授)に所属する学生2名が受賞しました。
会議URL:https://www.icmu.org/icmu2025/
受賞者上地勇輔さん経営情報科学研究科博士前期課程経営情報システム専攻2年
受賞者多田 隆人さん情報科学部情報科学科コンピュータシステム専攻3年
学生チャレンジプロジェクト「ETロボコン2025参戦プロジェクト」のチームが、「ETロボコン2025東海地区大会」プライマリークラスに出場し、競技部門で優勝しました。今大会には東海地区の企業・大学・高校などから17チームが参加しており、その中で見事優勝を果たしました。また、走行技術の高さが評価され、地区特別賞「IPA賞」も受賞しました。
開催日2025年10月4日
場所静岡県浜松市 浜松職業能力開発短期大学校
参加者令和7年度チームメンバー中島朝登さん(情報科学科コンピュータシステム専攻2年)塚田梢太さん(情報科学科コンピュータシステム専攻2年)
内容ETロボコンは一般社団法人組込みシステム技術協会が主催する大会で、今年で24回目の開催になります。5年後、10年後に世界をリードするエンジニアの育成を目指し、若手および初級エンジニア向けに、分析・設計モデリング開発にチャレンジする機会を提供しています。全てのチームが同じ形に組み立てた走行体を使い、ソフトウェアの設計と走行体の走りで勝負する大会です。今年度は、慣性計測ユニット(IMU)による姿勢制御での高速走行に特に力を入れて開発し、全地区大会で最速のLAPタイム「10.5秒」を記録することができました。課題部分ではカラーセンサーによる走行やWebカメラから映像を分析して方向を補正する手法も取り入れて競技に臨みました。その結果、競技部門で「優勝」することができ、モデル評価と合わせた総合順位で「4位」となり、11月20日(木)に開催されるチャンピオンシップ大会への出場権を獲得しました。
成果・結果競技部門 68.6Pt 優勝モデル部門 B-総合順位 4位11月20日(木)に開催されるチャンピオンシップ大会に出場決定
参加者の声チーム代表 中島朝登さん今回、このような賞をいただき、大変光栄に思います。夏季休暇中、ひたすらに走行体と向き合っていた日々は私にとって大きな価値と経験をもたらしたと確信しています。これまで積み重ねた試行錯誤の全てを、チャンピオンシップ大会にて発揮できるよう残り1ヶ月、駆け抜けていきたいと思います。
参考URLhttps://etrobo.jp/
プロジェクト指導教員水野勝教 情報科学科教授
競技優勝 プレゼンターと記念撮影
IPA賞 プレゼンターと記念撮影
日本建築学会設計競技2025において、建築学科の建築社会システム研究室から1チーム、都市計画・まちづくり研究室から2チームが、それぞれタジマ奨励賞を受賞しました。
学会・大会名日本建築学会設計競技2025
受賞名タジマ奨励賞
受賞日2025年9月10日
受賞テーマ「薄景に住まう-市街化調整区域に取り残された集落の未来の再考-」
受賞テーマ「普請教育-伝統技術の継承による新たな復興のまちづくり」
受賞テーマ「ホワイト空き家不動産―責任ある建築産業の在り方」
研究活動トピックス一覧
新着情報一覧
STRENGTHS / 01
STRENGTHS / 02
STRENGTHS / 03