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高等教育の修学支援新制度に係る授業料等減免制度(多子世帯支援)について
2025年度入学予定の皆様へ
令和6年度卒業証書・学位記授与式について
大学院博士前期課程2年の鳥居諒也さんが、自動車技術会が自動車に関連した技術分野で優れた研究を行った大学院修了予定者を表彰する2024年度大学院研究奨励賞を受賞しました。
鳥居さんが所属する応用化学科の高分子化学研究室(福森健三教授)では、自動車用タイヤに使用されている天然ゴム(NR)、合成ゴム(SBR)などを対象に、実環境下でのゴム製品の耐久性や寿命を少量サンプルで簡便に予測する手法として、ゴムの特性を支配する分子運動性評価に有効なパルス法核磁気共鳴(NMR)の応用に取り組んでいます。
受賞した研究は、「パルス法核磁気共鳴緩和測定による変形下における架橋ゴムの熱酸化挙動解析」で、独自技術に基づくNMRで得られる物理情報の妥当性を赤外分光法による化学組成分析をはじめとする各種分析・解析手法を駆使し明らかにすることにより、ゴム製品の特定部位での材料強度や破断伸びの評価が困難な微小劣化試験片について、ゴムの物性や寿命予測が可能となりました。
受賞にあたって鳥居さんは、「自動車に関わる研究成果により学会から賞をいただき、大変光栄に思います。架橋ゴムを伸長した状態での熱酸化試験は難易度が高く、さらに化学反応に対する変形の影響が反映されたゴムの複合的な劣化メカニズムの解明に苦労しました。受賞を励みとし、今後は企業でのゴム製品開発への取り組みで、ゴム材料の研究を継続し発展させていきたいと思います」と喜びを話しています。
3月11日に名城大学で開催された空気調和・衛生工学会中部支部の学術研究発表会で、建築学科の建築設備エネルギー研究室(河路友也教授)に所属する学部4年の石森義人さん(愛知県立大府東高校出身)と 奥田至音さん(三重県立津高校出身)のチームが、優秀ポスター賞を受賞しました。
2人は、「エミュレータを活用した空調・換気制御の最適化検討」と題して発表しました。
この研究発表は、2024年10月に行われた「第2回 電脳建築最適化世界選手権」で4位に入賞したときに実施した、各種検討内容をまとめたものです。建物の空調・換気設備の制御方法の変更により、省エネルギー性と快適性を向上させるために、本番期間前に実施した各種省エネルギー手法毎の感度分析、本番条件発表後の調整内容などをまとめて発表しています。研究内容とポスター発表および質疑応答の態度など総合的な判断により、優秀ポスター賞に選ばれました。
受賞を受けて2人は、「卒業前に貴重な経験をさせていただいき、感謝と共に光栄に思います。本研究は、室内の環境を模擬したシミュレーションでした。今後、この経験を活かして実社会でも省エネと快適性の実現に向けて努力していきたいです」と話しています。
情報科学部、山本貴史教授の共著論文「Sketch Interface for Teleoperation of Mobile Manipulator to Enable Intuitive and Intended Operation: A Proof of Concept」が、オーストラリア・メルボルンで開催されたロボットインタラクション分野のトップカンファレンスHRI2025で、「Sustainability Theme Recognition」に選出されました。
本研究は、トヨタ自動車未来創生センターと共同で、障がいのある方、高齢者を含めて、誰でもいつでもどこでもロボットを遠隔操作して自己実現することを目指して取り組んでいます。ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction(HRI2025,採択率25%)に採択された本論文は、今年の学会テーマ「Robots for a Sustainable World」に貢献する研究として評価され「Sustainability Theme Recognition」に選出されました。
経営学科知識マイニング研究室(野中尋史准教授)の研究室スピンアウト企業となる株式会社フリーヒルズラボ(代表取締役は研究室所属で学部4年生の成瀬優太さん)の学生役員メンバーが、33フィナンシャルグループ主催「33FGビジネスプランコンテスト2024一般コース」に応募したプランで、準グランプリを受賞しました。受賞したプランは、「図面解析AIを活用した「モノづくり業界」への営業・生産支援システムの提案」です。
※参考URLhttps://www.33bank.co.jp/33ir/professional/businessplan2024_result01.html
33FGビジネスプランコンテストは、三十三フィナンシャルグループの三十三銀行と三十三総研が、新規性・独創性に富み、今後大きな飛躍が見込まれるビジネスプランを掘り起こし、優れたビジネスプランを表彰するとともに、事業化に向けたサポートを実施することで、地域経済の活性化に繋げていくことを目的にしたビジネスプランコンテストです。社会人を対象とする一般コース、学生を対象とする学生コースに分かれて実施されています。一般コースへの応募は、すでにビジネスとして成果をあげつつあるプランも多く、学生主体で応募したプランが受賞することはまれです。
今回、学部2年生で執行役員の右田亜照さんを中心に開発・実装している図面解析AIを「見積もりの自動化」、「歩留まり分析」、「工程管理」、「技術の創造」などのモノづくり産業根幹業務に応用したWebサービスに関するプランについて、代表取締役の成瀬さんらで練り上げて応募しました。この図面解析AIは、すでに企業から引き合いがあるなどニーズも大きく、その将来性が高く評価されての受賞となりました。
代表取締役CEOの成瀬さんは、「製造業において設計図面はさまざまな業務の根幹となるものです。図面を使った業務は現在人手で行われており、大変な労力がかかっています。今回提案したAIサービスで、その労力を減らし業務効率をアップすることができれば、少子高齢化が進む日本のモノづくりに貢献できると考えています。今回のプランを本格実装すべく努力していきたいです」と話しています。また、開発リーダーの右田さんは「図面解析AIの開発は、AIやプログラミングに関する知識だけでなくモノづくりの知識も必要で大変なものでした。今回、社会人が中心の一般コースで準グランプリを受賞し、期待度の高い本格的なビジネスプランであると評価されたことはとてもうれしく励みになりました。すでに企業からの引き合いもありますので、今後は社会実装に向けてさらに頑張っていきたいです」と話しています。
【株式会社フリーヒルズラボの概要】
成瀬さんや野中准教授らが愛知工業大学自由ヶ丘キャンパス内に2024年9月に設立した大学発スタートアップ。名古屋市スタートアップ企業支援補助金の助成を受け設立されました。今回の図面解析AIをはじめ作業分析システムや自然言語処理技術・生成AIを利用した特許解析システムやWebインテリジェンスシステム、農業データ解析システムなど、製造業・農業・サービス業をはじめとする「ものづくり」の現場を支援するAI・Webアプリの共同/受託開発に取り組んでいます。役員は、成瀬さん・野中准教授のほかに研究室所属メンバーの土屋菜々美さん(3年)、学科で開催されているAI・Webアプリ開発勉強会のメンバーの伴野悠也さん(2年)、右田亜照さん(同)、平田あかりさん(同)、堀内絵梨花さん(同)が務めています。
情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)に所属するメディア情報専攻4年の上村杏由菜さんと齋藤吉平さん、そして水野慎士教授が、情報処理学会シンポジウム・インタラクション2025のインタラクティブ部門で発表した研究によりUnity賞を受賞しました。
同インタラクションは、ユーザインタフェース、可視化、仮想/拡張現実、ユビキタスコンピューティングの研究者と実務者が一堂に会し、インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する、この分野で国内最大級のシンポジウムです。インタラクション2025の参加者は約800人で、発表件数は約300件でした。
※参考URLhttps://www.interaction-ipsj.org/2025/
受賞研究の発表タイトルは、「現実空間とCG空間を往来するミニカーコンテンツの開発」というものです。これは、レールを走るミニカーがトンネルに入ることでバーチャル世界に移動して、バーチャルならではのレースを行ったあと、再びリアル世界に戻ってくるというコンテンツに関するものです。ミニカーは逐次三次元スキャンするため、どのようなミニカーでもバーチャル世界に移動させることができます。
Unity賞は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社がすべての研究発表の中から最も印象に残った研究を選出する賞で、インタラクション2025では約300件の研究から1件だけが選出されました。実物のミニカーを現実空間とCG空間をシームレスに繋ぎながら新しい体験を創出している部分が高く評価されました。
研究動画は、以下のCGメディア研究室のYouTubeチャンネルで見ることができます。https://www.youtube.com/@okurukamo
名古屋の栄・鶴舞地区を中心に2月4~6日に開催された地球の未来を拓くテクノロジーの祭典「TechGALA Japan」で、そのコンテンツとして実施された「HackGALA」(アイディアソン・ハッカソン)に、経営学科1年の山本晶太さん(愛知県立安城高校出身)がファイナリストとして出場しました。
HackGALAとは、社会を変革するアイデアを発想し、他者と共有可能なプロトタイプとして具現化し、審査を経てプレゼンテーションへと進む一連のプログラムです。「BLACK BOX」がテーマとなり、AIをはじめとする現代社会のブラックボックスについて考察し、その本質を探る機会を提供しました。
山本さんは、アイディアソン(決められた期間内に特定のテーマについてグループごとにアイディアの発出・ブラッシュアップまでを行った後、プレゼンテーションを実施し、その結果を競うワークショップ型のイベント)に出場しました。異なるキャリアや専門性を持つメンバーとチームを結成して「RESPECT CAREER」を開発し、シニアIT人材の可能性を最大限に引き出し、スキルや経験に応じた働き方を支援する転職サービスを提案しました。IT業界の人材不足を解決し、企業のシニア採用を促進することで、日本のIT業界の未来を支えることを目指しました。
ファイナリスト出場にあたり、山本さんは「多様なメンバーに支えられながら最後までやり遂げることができました。優勝には至りませんでしたが、多くのチームの中から選ばれ、大勢の前でプレゼンする機会を得られたことを大変うれしく思います。今後もこうしたイベントに積極的に参加し、さらに良い結果を残せるよう、日々の研究に励んでいきたいと思います」と喜びを話しています。
愛知県警察と連携してインターネット上の有害情報監視などに取り組む本学のサイバーボランティア学生に対し、愛知県警察生活安全部の森部泰裕部長から2月27日付で感謝状が贈られました。
サイバーボランティアは愛知県警察が県内の大学生有志に呼び掛けて発足し、本学での活動は今年で13年になります。本学では情報科学科の菱田隆彰教授が窓口となって学生ボランティアの募集や取りまとめを行っており、委嘱を受けた学生たちがサイバー犯罪の防止に関する広報啓発活動やインターネット上の違法・有害情報の通報活動などに取り組んでいます。
今回は全体で12人の学生が感謝状の対象となり、本学では電気学科電子情報工学専攻1年の加藤慶悟さんに贈呈されました。加藤さんはサイバーパトロールでの通報活動を活発に行なったことや街頭における広報啓発活動に積極的に参加したことが評価されました。
情報科学科のデジタルカルチャー研究室(小栗真弥講師)に所属する3年生・濱岸桃子さん(愛知県立愛知総合工科高校出身)が、オージス総研が主催するソフトウェアアイデアコンテスト「OGIS-RI Software Challenge Award 」 一般部門で優秀賞を受賞しました。
若い学生の発想力に期待するコンテストで、今回は「ひっくりかえる」というテーマで革新的なアイデアを募集しました。
一般部門に全国から109 作品の応募があった中、受賞した濱岸さんの作品は、"逆転教育アプリ"と銘打った「Reverch」です。現代の中高生は日常的にデジタルツールを使っているのに対し、多くの学校でいまだに昔ながらの授業が続いているという現状から、アイデアが生まれました。
アプリの「生徒モード」では、宿題や練習問題を解いたり、作成したノートを共有できたりする自己学習機能や、生徒同士が教え合う SNS のような機能、カレンダーで学習予定を管理できる機能などがあります。ここまでは従来のアプリにもありそうな機能ですが、本アプリは、生徒が教師の立場となる「教師モード」に移れるのが特徴です。問題を作成したり、自分が役に立った動画を共有したり、問題を解き合うバトルモードに移ることができます。これらのモードを通して理解と自己効力感が高まり、インタラクティブな学習体験や他者と協働して学び合うスキルを養えます。
プレゼンの中で紹介したデモ画面のデザインは、すでに商品化されているかと思えるほどの完成度で、そのアイデアとあいまって高い評価を受けました。
アプリの詳細や授賞式の様子は、以下のオージス総研のWebページで公開されています。
https://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/Report/osca/2024/
電力システム工学研究室(七原俊也電気学科教授)OBの山田康暉さん(2024年3月大学院博士前期課程修了)の在学時の業績(論文)に対し、IEEE PES Japan Joint ChapterからStudent Best Paper Award(学生優秀論文賞)が贈られました。
この賞は、IEEE PES(IEEE=米国に本部を置く電気・情報工学分野の学会= Power and Energy Society)が主催する国際会議に加え、IEEE PESが共催する国際会議で発表された論文、またはIEEE PESが発行する論文誌に掲載された論文がある場合に応募することができ、その中で優秀と認められたものに授与されます。今回の受賞は、論文誌 IEEE Transactions on Power Systems に掲載された査読論文が評価された結果です。
山田さんは、「研究を行うにあたり、七原教授に数多くのご指導、ご助言をいただきましたこと、この場を借りて心より感謝申し上げます。受賞を励みに、今後も電力分野のさらなる発展に貢献できるよう、研鑽を積んでまいります」と喜びを話しています。
受賞論文の概要は以下の通りです。
「A Study on Short-Circuit-Ratio for an Inverter-Based Resource With Power-Voltage Curves(電力-電圧曲線を用いたインバータ電源の短絡容量比に関する考察)」
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー電源は、発電時に二酸化炭素を排出しないことから、導入量が増加しています。しかし、これらの電源はインバータを介して電力系統に接続されるため、導入量の増加に伴い、系統電圧の不安定化などの問題が生じることがあります。このような電圧不安定性を評価する指標として、しばしば短絡容量比が用いられてきました。本論文では、この短絡容量比について、電力系統の特性を示す電力-電圧曲線を用いてその最小値を検討しました。その結果、短絡容量比に対して電力-電圧曲線を用いた理論的な背景を明らかにしました。また、たとえばインバータを一定の力率で運転する場合には、短絡容量比を2より大きくする必要があることを示しました。
進化計算の実応用と産学交流の促進を目指すプログラミング競技会「進化計算コンペティション2024」(昨年12月20~22日・和歌山県白浜町)で、本学の学生チャレンジプロジェクト「進化計算コンペティションのためのモジュール開発」のチームが、多目的部門で準トップ賞と産業応用特別賞を勝ち取りました。
■参加メンバー(8人)大学院博士後期課程3年 安藤圭祐さん(愛知県立瀬戸西高校出身)大学院博士前期課程1年 山田航暉さん(愛知県立旭丘高校出身)情報科学部4年 小川滉太さん(愛知県立西春高校出身)情報科学部3年 水野航汰さん(愛知県立瀬戸西高校出身)同 山口瑛士さん(福井県立敦賀高校出身)同 越田雅治さん(愛知県立豊田工科高校出身)同 日比彩斗さん(愛知県立高蔵寺高校出身)同 川田虎之介さん(岐阜県立恵那高校出身)
今回のコンペティションでは、新聞などでもおなじみの「ナンプレ」をテーマに、難易度や面白さを追求した問題を作るアルゴリズムの開発を競いました。本学チームは、学生チャレンジプロジェクトで開発したプログラムを使って、効率的な作問を行うために同じ解き方ができてしまう盤面を減らすアプローチを実装しました。
競技会には,全国の大学(学生のみのチーム、教員のみのチーム)や企業・研究所(三菱電機株式会社など)から合わせて18チームの参加がありました。学生たちは「私たちのアプローチがうまく機能して2つの賞を取ることができ、とてもうれしかったです」と話しています。
電力システム工学研究室(津坂亮博講師)に所属する大学院博士前期課程2年の長谷川壮良さん(東邦高校出身)が、2024年(第42回)電気設備学会 全国大会(8月27~28日・東北工業大学八木山キャンパス)で行った発表により、優秀発表賞を受賞しました。
長谷川さんは、「太陽光発電用コネクタで発生するアーク故障の検出に関する一検討」と題して発表を行いました。本研究では、太陽光発電設備での火災事故の一因である、アーク放電を検出する装置の開発を行っています。今回、アーク放電発生時に回路に重畳するアークノイズに着目したアーク故障検出装置を製作し、その装置を使ってPV用コネクタで発生したアーク放電の検出可否を実際にPV設備上で確認しました。その結果、アーク放電発生時に、検出に十分な電圧の検出信号を検出装置から得ることができました。
長谷川さんは「多くの方が参加する学会で優秀発表賞を受賞できたことを大変光栄に思います。今回の経験を糧とし、ますます研究を進めていきたいです」などと喜びを話しています。
昨年12月に本学自由が丘キャンパスで開催された電気設備学会2024年(第6回)学生研究発表会で行った発表により、電力システム工学研究室(雪田和人電気学科教授)に所属する大学院博士前期課程1年の松永亜香里さん(愛知県立日進西高校出身)が優秀賞、学部4年の高島綾華さん(長野県松本工業高校出身)と柴田晃佑さん(愛知県立豊橋東高校出身)が準優秀賞を、それぞれ受賞しました。
松永さんは、「特殊巻線構造多相変圧器を用いた高調波抑制に関する一検討」という題目で発表しました。
近年、脱炭素社会に向け再生可能エネルギーを用いた発電システムの導入が進んでいます。このため,再生可能エネルギーと親和性の高い直流給電システムの検討が行われています。電力系統は交流電力なので、直流給配電システムで使用するためには,交流(AC)電力を直流(DC)電力に変換する必要があります。そこで、研究室では交流/直流変換を行う特殊巻線構造多相変圧器を作製し、高効率で安定した直流配電の検討を行っています。
今回の発表では、特殊巻線構造24相変圧器を用いて、交流直流給配電を行った際の高調波抑制方法の検討を行いました。
高島さんは、「電力変換装置から発生するノイズの検討」と題して発表しました。
近年、再生可能エネルギーの普及に伴い、電力変換装置の使用が欠かせない状態となっています。特に、直流電力を交流電力に変換する系統連系装置(PCS:Power Conditioning System)は、風力発電システムや太陽光発電システムの中核を担う機器として普及しています。このPCSに関しては、設置場所や運転に伴う振動や音の発生が確認されており、地域環境や周辺住民への配慮を図ることが求められ、ノイズを抑制するための研究が進められています。
そこで本研究は、PCSから発生する電力ノイズとノイズ音(騒音)との関係性を検討しました。具体的には、太陽光発電用のPCSを使用し,PCSが稼働時における出力波形とノイズ音を計測し、計測データを高速フーリエ変換(FFT)解析し、出力とノイズ音との関係性について研究をしました。
柴田さんは、「多相変圧器を用いた直流電力品質の基礎検討」と題して発表しました。
近年太陽光発電の導入が進んでおり、太陽光発電と組み合わせることにより高効率となる直流配電網の検討が行われています。そこで本研究室では、直流配電網において電力系統と接続するのに必要な交流/直流変換器を変圧器を用いて作成し、高効率な直流配電の実現を目指し研究を行ってきました。
本研究では、特殊巻線構造24相変圧器を用いて交流/直流変換器を作成し、変圧器の変換相数と直流電力品質の関係について研究を行いました。
受賞にあたり、3人は「今後も特殊巻線多相変圧器の導入検討等を行い、より高効率な直流配電システムの構築を目指し研究を進めていきたい」(松永さん)「PCSからのノイズについて研究、検討を行いました。先行研究を参考に右往左往していましたが、なんとか電力ノイズとノイズ音との比較ができたのはとてもいい経験でした」(高島さん)「今年度は変圧器や整流器についての学習や研究を進めてきました。今後も特殊巻線構造変圧器について研究を進め、よりよい交流/直流変換器の作成を目指したい」(柴田さん)と話しています。
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