熱電子発電に関する基礎研究
熱電子発電の電極間に生じる空間電荷の中和に関する研究
熱電子発電は、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する発電方法であり、太陽光を利用して熱エネルギー得る。しかし、電極間に生じる空間電荷による出力電流の低下や,高温動作による陰極寿命の低さ等があり実用化に至ってない。今まで行われてきた研究では、電極間の空間電荷の中和に、太陽光を利用し、研究が行われてきた。しかし、どの波長が電極間の空間電荷の中和に影響しているのか良く分かっていなかった。そこで、色素レーザーを使って可視光域の波長の光を電極間に照射し、セシウム蒸気中に生成したセシウム分子イオンが空間電荷の中和に影響していること等を解明してきた。今回、チタンサファイアレーザーを用い、赤外の光をセシウム蒸気中に照射し、セシウム蒸気の電離メカニズムについて研究を行い、どの波長の光を用いると最も効率良く発電可能なのか研究を進めます。
研究 リーダー |
工学部 電気学科 教授 津田 紀生 |
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研究 分野 |
レーザー工学 |