企業従業員のヘルスリテラシーを改善し、健康行動を促す
ヘルスマネジメントシステムの提唱
BMIやPhase angleを用いた簡便な健康度評価指標の構築、職種における妥当性体力の模索
健康経営とは従業員の健康管理を経営的な視点として捉え、戦略的に実践するものとされている。実際には、企業で働く従業員への健康投資を行うことで、従業員の健康維持・増進に伴う労働生産性の向上、また企業の活力向上や一体感を促す。結果的に業績向上、株価向上に貢献し、再度従業員に新たな健康投資を行うといった持続可能な経営システムとして注目されている(図1)。しかし、現状では企業側は従業員の健康施策に取り組んではいるが、企業従業員のヘルスリテラシーが低いことで健康改善を理解する以前の問題点が挙げられる。
そこで、従業員のヘルスリテラシーを改善させ、健康行動を変容させるために、「BMI」と「Phase angle」を用いた簡便な健康度指標を構築している。これにより、数分の体格・体組成測定から、体格的特徴や体組成の傾向を判断し、「職種に適した体格と体力の両面による健康度の適正化」、「身体活力から判定する健康度(身体機能レベル)評価」が可能となる。さらに、これらを活用した「フィードバック式健康管理システム」を提唱することで、日常的な自身の健康情報の「評価」をいかに迅速、且つ分かりやすく被験者に提供でき、日常における健康リスクの把握のしやすさから、ヘルスリテラシーの改善に一助するヘルスマネジメントシステムの提唱を試みている。
研究 リーダー |
経営学部経営学科 助教 武山 祐樹 |
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研究 メンバー |
経営学部経営学科 教授 藤井 勝紀 |
研究 分野 |
ヘルスマネジメント、身体情報科学、健康科学 身体情報科学、健康科学、発育発達 |