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本学で日本接着学会年次大会・総会 熱のこもった議論

2015.06.23 TOPICS
  • 日本接着学会年次大会の様子

 日本接着学会の第53回年次大会・総会は6月1920日、本学八草キャンパスの愛和会館、1号館を会場に開かれ、両日合わせて400人を超える参加者がありました。

 同学会は1964年に接着分野での世界初の学会として設立されました。科学の視点で接着機構を明らかにし、社会に役立つ技術への応用が趣旨でした。その後、技術、材料の進歩に伴い半導体や宇宙航空、医療など新領域への応用が飛躍的に広がりを見せ、法人・個人合わせて約2000の会員を擁しています。

 19日は総会のほかポスターセッション61件、各賞受賞者による講演や懇親会がありました。20日は企業の研究者や学生による討論発表39件もあり、ポスター、討論ともに本学の院生らも発表しました。

 注目の接着分野として航空宇宙と再生医療に焦点を当てた特別講演もあり、19日はボーイング社複合材技術コンサルタントの小笠原和夫氏(元三菱重工業航空宇宙事業本部)が「不具合に学ぶ(航空機接着構造の剥離)」をテーマに、20日は京都大学再生医科学研究所教授の田畑泰彦氏が「材料化学から見た再生医療-自然治癒力を高めて病気を治す-」をテーマに講演、粘接着に関係する企業や研究者に対する期待と注文を寄せていました。

 本学での開催は5年ぶり3回目で、応用化学科の山田英介(副学長)、尾之内千夫両教授が大会運営の副委員長を務めました。山田副学長は「発表件数が100件の大台に乗り、多くの粘接着に携わる技術者や研究者が参加され、熱のこもった議論や懇親を深めて頂く場を提供することができました。これも、大学や職員の方々の協力のお蔭と感謝致しております」と総括していました。

写真は、企業の研究者や学生による討論発表も行われた日本接着学会年次大会

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