NEWS詳細

順位を上げるAIT学生フォーミュラ

2015.09.24 TOPICS

 藤村俊夫機械学科教授が指導するAIT学生フォーミュラ研究会は今年も「第13回全日本学生フォーミュラ大会」に参加、エントリーした海外も含む86チーム中、総合で24 位となり過去最高の好成績を収めました。

 本学のフォーミュラへの取り組みは4年前から本格化、車の勉強をする学生たちが設計から車体組み立てまで手づくりで取り組んでいます。軽量化や低重心化など代々築いた技術を先輩から後輩へ引き継ぎ、改良を重ねて第10回大会の54位から毎年少しずつ順位を上げてきました。

 ヤマハ発動機のスノーモービル用エンジンを搭載し、平均速度は時速60 ㌔という基本性能はこれまでと変わりませんが、ことしは車体の色を赤から黒に一新したのが特徴です。大会に備えて学生たちは早朝からの走行練習で130km走り込み、課題を洗い出すとともにドライバーが車の癖を覚えて運転技量向上に努めてきました。

 大会は9月1~5日、静岡県袋井市の総合運動公園エコパで開かれました。大会のコンセプトは走行性能だけでなく、デザイン、コスト管理、製造プロセスなども審査の対象。製作車両を企業に売り込むためのプレゼンテーションもあり自動車関連メーカーの技術者が総合的に審査します。本チームの場合、メーンの20㌔耐久走行と燃費を合わせた成績は20位と車体の完成度は高いのですが、プレゼンテーションなど静的審査面で準備不足もあり総合順位に影響したようです。

 9月17日には学内の機械工場で後藤泰之学長、櫛田玄一郎機械学科長に報告、藤村教授や学生の代表が車体を前に動画も使って説明しました。後藤学長は「目標を高く掲げてこれからも頑張ってください」と学生を激励しました。藤村教授は「車体のデザインをもう少し精悍に洗練し、エンジンの性能を最大限に引き出して来年は10位台に食い込みたい」と話しています。

PAGE
TOP