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機械学科の鈴木康司君、設計工学会で学生優秀発表賞

2016.03.30 受賞・表彰

 機械学科の機能材料研究室(松井良介准教授)に所属する鈴木康司君(4年)は日本設計工学会東海支部の平成27年度研究発表講演会(3月9日、名城大学)で学生優秀発表賞を受賞しました。発表タイトルは「画像相関法を用いた傾斜機能TiNi形状記憶合金の変形特性の解析」です。また松井准教授も学生優秀発表指導教員賞を受賞しました。
 大きく変形させても温めると元に戻るTiNi形状記憶合金について、原材料のチタン、ニッケルの粉末の配合割合を材料の中で段階的に変えることによって元に戻る温度を変化させる技術を提案、この方法で自ら作製した材料の引張試験を行い、変形の仕方が場所によって異なることをデジタル画像相関法によって解析しました。
 TiNi形状記憶合金は超弾性、生体適合性などの特性を持ち、医療分野等への応用が進んでおり、鈴木君たちは混合割合を変化させた7種類の材料を積層した材料が温度変化によって変化していく様子をデジタルカメラで動画撮影、特性を明らかにしたものです。
 松井准教授は「研究内容はもちろん、普段のポテンシャルを発揮して、発表の態度や資料が工夫されていることが評価されたと思います。私たちの研究では、新たな合金を作り血管内を通す医療器具などに応用できないか考えていますが、今回の撮影で解析できたのは大きな成果と言えます」と評価し、鈴木君は「初めての学会参加で緊張しましたが、分かりやすく伝えることに気をつけました。まだ検証の段階なので大学院へ進んでさらに研究を続けたい」と意欲を話しています。

写真㊤ 引張試験装置の前で鈴木康司君と松井良介准教授
写真㊦ 表彰状を手にする鈴木康司君

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