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ロケット研究会 種子島ロケットコンテストで特別賞(安全賞)を受賞

2016.04.01 クラブ活動

 3月3日~5日、『第12回 種子島ロケットコンテスト』が鹿児島県・JAXA種子島宇宙センターなどで開催され、本学のロケット研究会が「愛知工業大学チーム」として初参加し、ロケット部門で審査員特別賞(安全賞)を受賞しました。

 このロケットコンテストは、国内の学生らが手作りでモデルロケットや衛星機能モデルを開発・制作、打ち上げを行い、ものづくりの面白さを体感するとともに宇宙開発の普及などを目的として行われています。技術評価のほか、チームが制作した機体についての技術発表(設計、創意工夫、制作過程における苦労や失敗談、質疑応答)も審査対象となり、技術専門家で構成された審査員による審査で総合点が競われます。

 競技はロケット部門とCanSat部門があり、書類審査を経てロケット部門に34チーム、CanSat部門に29チーム(北海道から鹿児島までの大学・高専から約250名)が選ばれ、本学チームはロケット部門 の「滞空・定点回収」という種目に参加しました。

 ロケット研究会では2~3年生が機体の制作とデータ収集を担当、4年生が自作した精度の高い計算プログラムで機体の設計を行いました。種子島は、常に風が強い気候ということから、本番に備え学内で何度も実験を行いさまざまなデータを収集。風速が与える影響についてデータをもとに機体の重心や空力中心(揚力)のバランスを安定させ、滞空時間や回収地点について規定内に収められるように機体の重さ、落下速度や発射角度、パラシュートの大きさなどを細かく調整しました。

 本番にはロケット研究会を代表して安藤拓也さん、杉浦純平さん、藤本明徳さん(ともに機械学科を3月に卒業)と、椙村太紀さん(同3年)の4人が参加。滞空時間28.6秒、定点からの距離84m(100mを超えると失格)という結果となり、種目別の入賞は逃したものの、特に安全性に優れた設計であることが実証され特別賞(安全賞)を受賞しました。

 ロケット研究会は、昨年認可されたばかりで現在メンバーは18人ほど。JAXAで長年ロケットエンジンの開発に携わってきた機械学科・今野彰教授が指導し、学生チャレンジプロジェクトとして取り組む「宇宙機開発プロジェクト」の一環としてこのコンテストに参加しました。機械学科を中心に電気学科の学生も在籍しており、次回はロケット部門だけでなくCanSat部門(350mlの缶サイズの模擬人工衛星)でも参加したいと話しています。

打ち上げの様子(動画)はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=CgTuEBriRWo&list=PLfLQFG0yPQexLp-cHUKLA8cmStIGuSpCO

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