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災害に強い研究室を 事故想定訓練や講習会

2016.04.22 TOPICS

 本学の環境保全対策委員会は4月5日、災害に強い研究室を目指して、事故を想定した訓練や液体窒素の取扱いについての講習を実施しました。
 事故を想定した訓練は、学生を対象に初めて実施しました。工学部応用化学科の4年生や大学院生を中心に200人が八草キャンパス10号館2階の大講義室に集まり、豊田市消防本部予防課から講師として訪れた日高友喜消防士長の話を聞きました。
 日高消防士長は、実験台や実験機器の4S(整理、整頓、清掃、清潔)の大切さや、災害発生時の対応、避難経路の確保などについて説明した後、自然発火性物質や禁水性物質による火災に備えて研究室に備え付けられている消火砂の使い方を実技指導しました。モデルとして前に呼ばれた男子学生2人が実際にバケツの消火砂を使い、炎を窒息させて消し止める効果的な砂のまき方を学びました。
 一方、液体窒素取扱い方講習会は4月2~5日、応用化学科本館で行われました。同学科の井上眞一教授が講師となり、3日間で、同学科の学生を中心に他学科も含めて教員、学生148人が受講しました。各種実験に必要な液体窒素を、共同利用のために同学科に設置された液体窒素タンクから小型容器へ安全に取り分ける方法を勉強しました。事故が起きると窒息死する危険もあるため、井上教授は「一番大切なことは作業前にまず窓およびシャッターを開けること。凍傷防止のため必ず手袋を着用すること」と注意を述べ、内圧の確認方法やホースの扱い方、バルブの回し方などを説明していました。


写真㊤ 消火砂の使い方を学ぶ学生たち

写真㊦ 液体窒素の安全な取り分けを学ぶ学生たち

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