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「新エネルギー技術開拓拠点」の成果に愛知環境賞

2017.02.17 TOPICS

■再生可能エネルギーによる発電システムの利活用を考慮したグリーングリッドシステムの構築■

 本学の研究プロジェクト「新エネルギー技術開拓拠点」で開発・研究を進めるグリーングリッドシステムが、再生エネルギーの利用拡大と省エネルギーに大きく貢献するものとして、愛知県が主催する愛知環境賞銅賞を受賞しました。

 構築したグリーングリッドシステムは、太陽光・風力などの再生可能エネルギーによる発電システムと鉛蓄電池を用いた給電システムに、直流交流給配電技術などを組み合わせることで、電力品質を損なうことなく既存の電力系統と連係でき、直流電力の利活用による省エネルギー効果も生み出します。材料技術の面からも、有機ELを用いた照明技術、窒化ガリウムを用いた電力半導体素子による変換装置の開発を行い、システム面だけでなく機器装置単体の省エネルギー化を図っています。本システムの中心技術は、企業との共同開発により商品化され、全国約80カ所の民間、公共、大学施設などに普及しています。

 表彰式は2月16日、名古屋市中区のローズコートホテルで開かれ、後藤泰之学長とプロジェクトリーダーの雪田和人・エコ電力研究センター長、サブリーダーの森竜雄・工学研究科教授らが出席しました。後藤学長が、環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)の水野明久会長(中部電力代表取締役会長)から表彰状を手渡された後、スピーチに立って「本学の教育研究、社会貢献に大きな力を得た」とお礼の言葉を述べました。

 表彰式の後は経済協力開発機構(OECD)の玉木林太郎事務次長による講演「気候変動とビジネス」に続き、受賞団体の説明パネルが展示された交流会場で和やかに意見交換が行われました。

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