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情報科学科ユビキタス情報処理研究室(梶克彦准教授)の学生ら3件の受賞

2017.12.21 受賞・表彰
  • 左から麻生祐輝さん、丹羽美乃さん、大鐘勇輝さん、水野涼雅さん

情報科学科ユビキタス情報処理研究室(梶克彦准教授)の学生たちが、学会などで3件の賞を受けました。
 麻生祐輝さん(4年生)は、情報処理学会モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会のWork in Progress奨励発表賞を受賞しました。発表した「グループ内貢献心とグループ間競争心を刺激するヘルスケア促進システム」は、従来あった個人向けでなく、グループ間の競争に適用させた健康づくりのプログラムです。ゲーム性を持たせた運動で好奇心を刺激するなどの手法で、スマートフォンを用いて運動量の測定収集を行い、そのデータを整理してモチベーションを刺激する情報提示を行いました。運動量を視覚化し、複数グループ間の活動量の可視化システムを構築することでグループ同士やグループ内で運動量の競争をさせ、モチベーション向上を目指しています。
 丹羽美乃さん(大学院1年生)は、IoT開発者向けの「IoTデバイスの時系列通信パターンの分類」によりWiNF2017(第15回情報学ワークショップ)で優秀ポスター発表賞を受賞しました。IoTデバイスは今後、1つのデバイスが複数の通信方法を持つと考えられます。適切な通信路やパラメータを設定するのが困難となることから、通信手段や経路の設定をフレームワーク化し、IoTデバイスの適切な通信の振り分けを目指しました。通信パターンを分析するために様々な場面ごとで典型的なIoTデバイスを列挙し、現状の通信パターンに着目して「通信手段」「通信量」「通信の信頼性」「通信するタイミング」「通信先」の5項目に分類。通信のタイミングとデータ量の時系列変化のパターンに基づき、適切に通信経路や手段を設定できるよう検討しました。
 大鐘勇輝さんと水野涼雅さん(ともに1年生)は、日本最大級の開発コンテスト「Mashup Award2017」にチームで参加し、Internet of Awesome Things部門賞決勝に進んで「IoTあるじゃん賞」を受賞しました。二人が開発したのは、電子工作中に取り出した抵抗が指定した抵抗値の抵抗かどうかを、機械学習から判断して仕分ける「半自動抵抗仕分け機」です。「カラーコードが読めないからどれがどの抵抗値か分からない」「視力の低下や衰えなどから抵抗の見分けがつかない」というとき、この装置を使えばほしい抵抗を見つけることができます。MicrosoftのCustom Vision Serviceで数種類の抵抗の画像を学習させ、その学習データを基に、実際の抵抗がユーザーの求める抵抗かどうかで左右に振り分けます。
 今回の受賞を受け、学生たちは「学外の人からのアドバイスが刺激になりました。研究を進めていく自信がつきました」と喜びを話しています。

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