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トウカイコモウセンゴケの群生地に案内板

2018.02.01 TOPICS
  • トウカイコモウセンゴケ(武田美恵准教授撮影)
  • 捕虫葉を模した案内板
  • 案内板が設置された斜面で、貧栄養湿地の植物を学んだ「環境実験」受講の土木工学科3年生たち

八草キャンパスには地域固有の食虫植物であるトウカイコモウセンゴケの群生地があり、その存在をアピールするための案内板が設置されました。
 群生地は、地域防災研究センターの西に広がる斜面の下部で、雨水が染み出てくる湿地にトウカイコモウセンゴケが生育しています。
 トウカイコモウセンゴケは、シラタマホシクサなどとともに「東海丘陵要素」と呼ばれる地域固有の植物で、普通の植物は栄養が足りずに生育できない「貧栄養湿地」に、こうした特徴的な植物が生き延びていると考えられています。
 愛知県の助成を受け、特徴的な自然の保全に取り組んでいる本学の生態系ネットワーク委員会(委員長・内田臣一土木工学科教授)が設置を決めた案内板は、金属とアクリル製で、高さ約50㌢。建築学科の武田美恵准教授と学生の河村梓さん(住居デザイン専攻)が、トウカイコモウセンゴケの捕虫葉を模してデザインし、愛知県立芸術大学の三上俊希助手が制作しました。
 「八草キャンパスが造成される前の様子をよくご存知の(株)愛工大センターの柏本増幸会長によると、一帯はかつて棚田で、トウカイコモウセンゴケは畔にたくさん生育していたそうです。キャンパスを造成した後、残っていた種から復活したと思われます。」と内田教授は話しています。

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