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機能材料研究室の石田さんがBest Presentation Award

2018.03.20 受賞・表彰
  • Best Presentation Awardを受賞した石田椋大さん

 機械学科・機能材料研究室(松井良介准教授)の石田椋大さん(今春、大学院工学研究科博士前期課程に進学予定)が、3月12日に名古屋大学で開かれた日本機械学会東海学生会第49回学生会卒業研究発表講演会で「加工熱処理によるTiNi形状記憶合金の機械的特性改善」と題した講演を行い、Best Presentation Awardを受賞しました。

 同研究室では、Ti(チタン)とNi(ニッケル)の粉末の混合比を少しずつ変えたものを下から上へ積層して焼き固めることにより、傾斜機能特性を持つ(形状回復の特性が徐々に変化する)形状記憶合金の作製プロセスを提案しています。粉末から作製した材料は、一般的には大きな曲げなどの変形に弱いという難点があるため、石田さんは圧延加工と熱処理条件をうまくコントロールすることによって改善に取り組みました。

 圧延の圧下率や熱処理などの最適な条件を見つけることにより、大きな変形に耐えられ、さらに繰返しの変形にも強い材料を得ることに成功しました。傾斜機能特性を持つ形状記憶合金は医療用ガイドワイヤなどへの応用が期待されており、石田さんは「大学院で、引き続き焼結体の曲げ疲労寿命(繰返し曲げ変形を受けた場合の耐久性)の改善に取り組みたい」と意欲的に話しています。

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