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難関国家試験「技術士1次」に機械学科1年の千藤陽洸さんが合格

2018.03.22 TOPICS

 機械学科1年の千藤陽洸さんが昨年行われた「技術士第1次試験」に合格しました。
「技術士試験」とは、「技術士法」に基づいて行われる国家試験で、第2次試験に合格すると、その技術者が『科学技術に関する高度な応用能力を備えている』ことを国が認定するものです。第2次試験を受験するためには最低でも4年間の実務経験が必要であるため、実務経験を積んだ後に技術士試験を受験するという人がほとんどであり、学部1年生で第1次試験に挑戦し合格したのは快挙と言えます。

 千藤さんは今回、機械部門、原子力・放射線部門など20ある技術部門のなかから、「航空・宇宙」部門を選択して第1次試験を受験しました。試験は、科学技術全般の基礎知識を問う「基礎科目」、技術士法の規定遵守に関する適性を問う「適性科目」、選択した部門に関する専門知識を問う「専門科目」の3科目について行われました。
 なかでも「専門科目」で問われる航空・宇宙分野はこれまで学ぶ機会がなく1からのスタートでしたが、機体システム・航行援助施設・宇宙環境利用など興味のあることばかりで新しいことを学ぶのが楽しかったため、無理なく専門知識を身に付けることができたそうです。本来は技術士補の登録をし技術士を補助しながら、実務経験を積んだあとで第2次試験に臨みますが、まだ学部生であり技術士補の登録はできないため、卒業後に持ち越しとなりました。
 千藤さんは現在、1年生後期から受講できる機械学科の『A.E.Pコース』も受講しています。『A.E.Pコース』は海外でも通用するP.E(プロフェッショナルエンジニア)の資格の取得を目指すもので、まずはその1次試験である『F.E(ファンダメンタルエンジニア)試験』の合格を目指します。千藤さんによると、「『F.E試験』は難易度が高く、レベルが違う」とのことですが、オールラウンドに力をつけることができるので、興味を持って努力すると話しています。容易に合格できるものではありませんが、大学で航空分野について学び、将来は、航空分野の技術者として、日本だけでなく海外の技術者と切磋琢磨しながら活躍したいという夢をかなえるため、積極的に勉学に励んでいます。

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