NEWS詳細

組込みシステム研究室の川上さんに学会から学生奨励賞

2018.03.23 受賞・表彰
  • 受賞したヘルスケアシステムの説明をする川上勇剛さん

 情報科学科・組込みシステム研究室(中條直也教授)の川上勇剛さん(今春、大学院経営情報科学研究科博士前期課程に進学)が、第80回情報処理学会全国大会(3月13~15日・早稲田大学)で「スマートフォンとエルゴメータを用いたヘルスケア向けデータ管理方法の検討」の発表を行い、学生奨励賞を受賞しました。

 川上さんのグループは、公共施設のエルゴメータ(トレーニングマシン)と利用者のスマホを接続させ、生活習慣病削減のためのヘルスケアシステムを効果的に普及させる研究に取り組んでいます。提案したシステムでは、利用者はエルゴメータのディスプレーに表示されたQRコードをスマホで読み取ることで認証を受けます。運動データ(心拍数)はBluetooth通信でスマホに送られ、送信後、エルゴメータのデータは消去されます。これによって公共施設側のデータ管理の負担がなくなり、送信されるデータは暗号化されるのでセキュリティも確保されます。

 川上さんは、通常の運動実験と、足に2kgの重りをつけた運動実験を重ねることにより、統計モデルに基づいて運動データの外れ値を検知する障害監視手法も提案しており、利用者の体調不良や機器の異常の発見につながるものと期待されています。「学会でプレゼンするのは初めてで緊張しました」と振り返る川上さんは「大学院では車の運転支援システムに関する研究にも取り組みたい」と意気込みを話しています。

PAGE
TOP