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メディア検索処理研究室 最優秀卒業研究発表賞を受賞

2018.03.26 受賞・表彰
  • 卒業式後の㊧から石川さん、大城さん、河地さん、坂田さん  

 3月2日、平成29年度 電子情報通信学会東海支部の卒業研究発表会が名古屋工業大学で開催され、メディア検索処理研究室(情報科学科・森本正志教授)の石川拓磨さん、大城明日香さん、河地広輝さん、坂田一樹さん(いずれも情報科学科4年)ら4名が発表した『講義理解支援のためのクリッカーアプリに関する研究』が最優秀卒業研究発表賞を受賞しました。

 クリッカーとは、受講者から試験やアンケートの回答をリアルタイムに取ることで講義を双方向対話型にするためのICTツールです。大教室での講義など多数の参加者がいるような状況で受講者の回答を瞬時に集計し、教師はその結果を踏まえて学生の理解度に合わせながら講義を進行できます。学生にとっても挙手をすることなく意思表示が可能なうえ、ほかの学生の意見も共有できるなど、インタラクションを通じて自然と能動的に講義に参加できます。
 同研究室では自分のスマートフォンでクリッカーを使えるだけではなく、受講講義ごとに出題内容や自分の回答を自動記録することで復習に活用できる、iPhone/Android対応クリッカーアプリの研究開発に取り組んできました。また、教室に設置されたビーコンから発信される電波をスマートフォンで受信することで自動的に出席登録でき、教師も出席と座席位置を確認できる機能を組み込みました。このスマートフォンアプリと教師用Webアプリに対する評価実験を行い、概ね良好な結果を得ることができました。

 アプリの将来性などが評価され、最優秀卒業研究発表賞を受賞したことについて石川さん達は、「まさか受賞すると思わなかったので驚きましたが、努力が報われ嬉しかったです」と喜び、大城さんは「子供向けのクリッカー活用の可能性について考えています」と、研究を通して得た知識で新しい挑戦をしたいと目を輝かせました。
 今後は、卒業する石川さんらの研究を後輩たちが引き継ぎ、実証実験から得られる結果から新たに浮かびあがる課題に対してさらに機能をブラッシュアップしていきます。    

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