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院生がIEEE主催の国際会議で学生優秀論文発表賞を受賞

2018.04.13 TOPICS
  • IEEE DEIS国際会議学生優秀論文発表賞を受けた中根龍一さん

大学院工学研究科博士前期課程電気電子工学専攻2年の中根龍一さんが、IEEE(アメリカ電気電子学会)が主催する誘電体・電気絶縁技術の国際会議CEIDP 2017(2017 IEEE Conference on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena)で発表した論文により、同学会誘電絶縁部門日本支部 (IEEE DEIS Japan Chapter)の学生優秀論文発表賞を受賞しました。

IEEEは会員数40万人を超える世界最大の技術系学会です。中根さんは米国フォートワースで昨秋開かれた国際会議CEIDP 2017で「Electrical Insulation Performance of HVDC-GIS Spacer Under Various Testing Conditions(「種々の試験電圧条件下における高電圧直流HVDC-GISスペーサの電気絶縁性能)」と題し、英語で口頭発表を行いました。

近年、省エネや低コストなどといった観点から、世界中で直流高電圧(HVDC)送電技術の研究が進んでいます。より信頼性の高いHVDC送電の実現には、直流ガス絶縁開閉装置(DC-GIS)のような直流電力機器の電気絶縁性能の向上が必要不可欠となっています。中根さんは、DC-GIS内部の絶縁スペーサとSF6(六フッ化硫黄)ガスを用いたガス-固体複合絶縁における電気絶縁性能を、実験結果を踏まえて有限要素法(FEM)を用いた電界解析により現象究明しました。その結果、より定量的な直流電界・電荷分布解析手法を確立することができ、DC-GISにおける電気絶縁性能向上の実現に寄与することができました。

受賞を受け、中根さんは「現在世界で注目を浴びている直流高電圧の分野の研究で表彰され、非常にうれしい。これをモチベーションにして、これからも研究を進めていきたい」と喜びを話しています。指導に当たる大久保仁教授は「世界の学会から評価されたことは、学生本人の大きな自信につながると思う。これをきっかけに愛工大の大学院生たちが続いてチャレンジしてほしい」と期待を語っています。

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