本学のエコ電力研究センター（センター長・雪田和人電気学科教授）と愛知県瀬戸市の河村電器産業株式会社（水野一隆社長）が共同で開発した高効率AC/DC（交流/直流）変換装置が、5月に大阪市で開催された第71回電設工業展（JECA　FAIR2023）の第62回製品コンクールで環境大臣賞を受賞しました。

　両者の共同研究は「太陽光発電・直流技術を用いたEV（電気自動車）への給電技術を開発！　～ゼロカーボン社会におけるEVの普及を手助けします～」と銘打ち、愛知県の「知の拠点あいち重点プロジェクトⅢ期」（2019～2022年度）に採択されています。同変換装置は、基本機能を重点プロジェクトで完成させ、各機能の拡張については重点プロジェクト終了後も共同で開発してきました。

　電設工業展の製品コンクールには、「ダブルハイブリッドEVステーション」として出展しました。ダブルハイブリッドEVステーションは、多相トランスを使用することで直流と交流の同時出力を実現しています。その結果、急速・普通充電器両方の運用が可能となり、急速充電時の直流―交流の変換ロスを削減できます。また、太陽光発電や蓄電池を連携することで、さらにエネルギー利用効率を向上させることができるため、「ダブル」で「ハイブリッド」なシステムが構築できます。

　エコ電力研究センターでは、今後も八草キャンパス総合技術研究所前に導入した特殊巻線型変圧器を用いて、直流給配電技術の社会実装のために研究を実施する予定です。

知の拠点あいち重点プロジェクトⅢ期
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/acist/pi6.html

電設工業展（JECA FAIR）
https://www.jecafair.jp/event/concours.html

エコ電力研究センター
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