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システム制御研究室の青山さんが計測自動制御学会シンポジウムで優秀ポスター発表賞

2024.03.27 受賞・表彰

 機械学科4年の青山凌大さん(愛知県立半田高校出身)が、計測自動制御学会の第11回 制御部門マルチシンポジウム(3月17~ 20日・広島大学)で優秀ポスター発表賞を受賞しました。システム制御研究室(日比野良一教授)に所属する青山さんは、「ドローンの既存のセンサを用いた対気速度と風速の推定手法の提案」 と題して発表しました。

 物流用のマルチロータ型ドローンは、「長時間の飛行が可能なこと」や「エネルギー消費量の抑制」が重要な課題です。飛行時間やエネルギー消費量を左右する要因として、風や飛行速度があります。このため、風を考慮した飛行経路計画や飛行速度の最適化が必要になります。しかし、風向・風速や飛行速度を直接計測するセンサは通常は搭載されておらず、また飛行速度センサを追加しても、プロペラ付近の風の流れはその吹き下ろした風の影響を大きく受けるという問題があります。そこで、本研究ではドローンの空気抵抗を考慮した3次元運動に関する運動方程式と、計測した結果より風が一定に吹いていると仮定した式、そして既存のセンサから観測できる値を用いて風向・風速や飛行速度を効率的に推定する手法を提案しました。

 本研究は、日本学術振興会の科研費JP23K03734の助成を受けて取り組みました。

 受賞にあたり、青山さんは、「日比野先生の適切かつ丁寧な指導の下、のびのびと研究を行えたので、多少の苦労はありましたが前向きな姿勢で取り組むことができました。今回の受賞をバネとして、大学院で引き続き研究に勤しんで参りたいと考えています」と話しています。

  • 賞状を手にする青山凌大さん
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