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院生がF.E.試験に合格(本学から7人目)

2019.02.21 TOPICS
  • F.E.試験合格証明を手にする山本さん

 米国プロフェッショナル・エンジニア(P.E.)制度の一次試験に相当するファンダメンタル・エンジニア(F.E.)試験に、応用数理研究室(機械学科・中山雄行准教授)に所属する山本圭恭さん(大学院工学研究科博士前期課程2)が合格しました。本学からのF.E.試験合格者は、累計で7人目となります。

 米国のP.E.制度は、国際標準化しつつあるエンジニアの資格制度で、本学は2009年度から機械学科にP.E.コースを設け、やる気のある学生を導いています。山本さんは学部3年時からコースに参加し、F.E.の受験勉強に励んできました。

 F.E.試験はすべて英語で行われ、科目・分野ともに工学全般から幅広く出題される難関です。「試験で点を取るための勉強では現象を正しく理解できないことを、P.E.特論演習を通じて学びました。実力不足を痛感し、院の2年になって皆と再勉強しました。この演習がなかったらこのようなことにも気付かず、F.E.試験合格は難しかったと思います。先生方にとても感謝しています」と山本さんは振り返ります。

 山本さんは、アメリカ物理学会(APS)流体力学部門の学生ポスターセッションで、2017年、2018年の2年連続で1位に選ばれています。P.E.コースで実務に対応できる英語の勉強をしてきたことが、APSでの受賞にもつながりました。

二次試験に相当するP.E.試験を受けるには、4年以上の実務経験が必要になります。春から原子力プラント、宇宙機器などの計画・設計を行なう企業で働く山本さんは「P.E.コースで学んだ『工学全般を見渡して繋ぐ力』を仕事に生かしたいと思います。多様な分野に取り組みP.E.を求めている企業グループに入社するので、P.E.を目指します」と意気込んでいます。

最近5年間の大学別F.E.受験申込状況を見ると、本学は学生時点での申込者数が全国でも上位の多さで、合格率は100%です。機械学科P.E.コースの内容は、工学の国際化教育に取り組む大学が集まって開催された会議*でも紹介され、P.E.コースの理念と体系化されたプログラムはP.E.F.E.試験実施をサポートするJPEC(日本P.E.F.E.試験協議会)からも高く評価されています。

*: JPEC主催「グローバルエンジニアのパスポート」於国連大学)

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