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生津研究室の院生が若手優秀講演表彰の表彰式に

2019.11.26 受賞・表彰

 日本機械学会2018年度年次大会で行った講演により若手優秀講演表彰を受けた大学院工学研究科博士前期課程2年の別府幸さんが、第10回マイクロ・ナノ工学シンポジウム(11月19~21日・アクトシティ浜松)の席上行われた表彰式に出席しました。

 機械学科のナノテク研究室(生津資大教授)に所属する別府さんは、日本機械学会2018年度年次大会で「単層カーボンナノチューブのカイラリティと機械物性」と題して講演しました。ナノメートルサイズの炭素物質(ナノカーボン)の一種であるカーボンナノチューブは、次世代材料として脚光を浴び続けている半面、単一分子としての分離・精製が非常に困難な物質であること、構造の非破壊同定や個々の取り扱いが非常に困難であることから、機械的特性は実験的に決定されていませんでした。ナノテク研究室では、独自に開発した微小電気機械システム(MEMS)デバイスと電子顕微鏡内サンプリング技術を用いて、構造が明確に決まった単層カーボンナノチューブの引張試験に成功しました。

 表彰式を終えた別府さんは「ナノサイズの試験片の移設が非常に困難で何度も心が折れそうになることもありましたが、努力した成果が報われてとても嬉しく思います。受賞は決して一人で成し得たものではなく、日々指導してくださった生津先生、研究室の先輩や同級生、ERATO伊丹ナノカーボンプロジェクトのみなさまのおかげであるとあらためて実感しました。学生期間はあと少しですが、卒業までにより良い成果を出せるよう努めてまいります」と喜びを話しています。

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