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卓球動画処理の研究で学生奨励賞

2020.03.18 受賞・表彰

 情報科学科のビジュアル情報処理研究室(澤野弘明准教授)に所属する加藤祥真さん(3年)が、情報処理学会第82回全国大会(3月5~7日オンライン開催)で行った発表「定点卓球映像におけるサービス開始時刻の自動検出手法の提案」で学生奨励賞を受賞しました。加藤さんは「動画像処理」の学生セッションに参加し、発表者9人の中で最高の評価を受けました。

 同研究室は本学卓球部の活動に「情報解析グループ」として参加し、打法分析アプリ「競卓」を開発するなど、試合の対策に努めています。

卓球で、サービスは相手の打球に依存しない唯一の打球であり、試合前のサービス分析はとても重要ですが、現状では選手は映像をすべて視聴してサービスの分析を行う必要があります。

 加藤さんの研究は、卓球の試合映像からサービスを自動で分析することを目的としています。今回は、試合映像中のサービス開始時刻の自動検出に取り組み、「選手はサービスを打つ前に必ず静止しなければいけない」という卓球ルールに着目して進めました。画像処理によって、選手に動きがなく、静止していると判定された時刻をサービス開始時刻として検出する手法を提案しました。

 学部3年生として、授業と並行の限られた時間の中で研究に取り組んだ加藤さんは「誤検出を減らすことにかなり苦労しました」と振り返りつつ「卓球部の勝利と研究の発展に、より一層貢献できるよう、今まで以上に尽力します」と頼もしく意気込みを語っています。

  • 学生奨励賞を受賞した加藤さん
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