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IWIN2020でIndustrial Paper Award

2020.11.16 受賞・表彰

 9月10~11日にオンライン開催された国際学会IWIN2020 (International Workshop on Informatics 2020)で、大学院経営情報科学研究科博士後期課程3年の筒井和彦さん(三菱電機)ら本学の研究者がIndustrial Paper Awardを受賞しました。

 受賞したのは、情報科学科の組込みシステム研究室(中條直也教授)に所属する筒井さんと、同学科の梶克彦准教授、内藤克浩准教授、中條直也教授、水野忠則客員教授の5人。「CNCシステムにおける主軸・サーボ間の高精度同期制御」のタイトルで論文発表を行いました。

 昨今のものづくりの現場では、限られた工場スペースの中で生産の変動に柔軟に対応できる複合加工機が急速に注目を集めています。しかし、複合加工機はサーボや主軸による駆動軸数の増加や、それに伴う構造の複雑化のため、機械剛性が低くなるという課題も発生していました。

 本論文では、サーボ・主軸制御のハイゲイン化により、剛性の低い機械を高速・高精度に制御できるマルチコアを採用した分散制御システムを構築しました。さらに、サーボアンプ・主軸アンプ間の同期誤差補正手法を提案し、その効果について検証しました。

 IWINで昨年に続き2年連続受賞となった筒井さんは「多様化が進むものづくりの現場で注目を集めている複合加工機について、サーボや主軸制御でいかに課題を解決できるかを追求しました。実現に当たっては、制御アルゴリズムだけでなく、LSIの開発からネットワーク設計までシステム全体を最適化する必要があって苦労も多かったです」と振り返っています。

  • Industrial Paper Awardを受賞した筒井和彦さん
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