NEWS詳細

ロボット研究室の院生が情報処理学会全国大会で学生奨励賞

2021.04.16 受賞・表彰

 大学院工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程1年(学年は受賞時)の柏本阿南さんが、情報処理学会全国大会(3月18~20日・オンライン開催)で行った発表により、学生奨励賞を受賞しました。

 ロボット研究室(矢野良和准教授)に所属する柏本さんが取り組んだ研究は、「撮影時に混入する撮像ノイズ領域の特定および画像統合の検討」です。

日常的にスマートフォンを持ち歩き、付属のカメラでノートや本などの文字・画像を手軽に記録するようになりました。しかし、撮影時に影や照り返しなどのノイズが混入して撮影データの情報が一部失われ、正確な記録を阻みます。

 研究室では、この問題を解決できるノイズ除去手法について研究しています。柏本さんが発表した手法では、撮影対象となる文書をさまざまな方向から撮影し、ノイズの発生状態が異なる複数の画像を獲得します。その画像から、ノイズではないとみなせる情報で画像合成し、ノイズ除去を実現しました。これにより、撮影時に混入する影や照り返しを気にしなくてよい気軽な撮影ができます。しかし、影などのノイズ領域では歪みが発生する現象がありました。そこでノイズ領域を精度よく特定するための手法の検討に取り組みました。

 受賞に際し、柏本さんは「驚きも大きいですが、素直にうれしく思います。研究に行き詰まったりして大変ではありましたが、先生のサポートや、これまで影除去研究に取り組んできた先輩方の研究の積み重ねに助けられ、今回の受賞につながったと強く実感します」と喜びを話しています。

PAGE
TOP