大学院博士前期課程2年の佐藤涼さん＝電気電子材料研究室（森竜雄教授）に所属＝が、国際会議「The 13th Asian Conference on Organic Electronics (A-COE2021)」（9月2～4日・オンライン開催）でStudent Poster Awardを受賞しました。A-COEは、アジア地区の有機エレクトロニクス技術を世界に発信する場として設立されました。アジア地区の最先端研究を一堂に紹介し、互いの研究成果を一層向上させ、次世代の研究者の育成をも目指している有機エレクトロニクスに関する国際会議です。2021年は愛知工業大学八草キャンパスにて森教授を組織委員長として2年間の準備期間を経て開催する予定でしたが、急速に広がる新型コロナウィルス感染症対策のため現地開催を断念し、Zoomによるオンライン開催となりました。

　佐藤さんの発表タイトルは「 Study of Transport Mechanism in Laminated Structures of TAPC and mCP Used in High-Performance OLEDs 」です。熱活性化遅延蛍光（TADF）を用いた高発光効率の次世代有機ELディスプレイで使われる有機薄膜の電導特性を調べ、発表しました。

　受賞にあたり、佐藤さんは「コロナ禍で代り映えがしない生活が長く続き、研究に対するモチベーションを保つのが大変でした。今回の受賞を励みに、残りの半年間を頑張っていきたいと思います。」と感想を述べています。