NEWS詳細

水野慎士教授と経営情報科学研究科の院生がDICOMO 2021で優秀論文賞を受賞

2021.10.21 受賞・表彰
  • 安素羅さん(左)と水野教授(右)
  • 自動運転カートの位置情報を用いた移動を考慮したプロジェクションマッピング
  • 深層学習による物体識別を考慮した手描きスケッチからの三次元CGシーンの自動生成

 情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)に所属する大学院経営情報科学研究科博士前期課程1年の安素羅さんと水野教授が、情報処理学会のシンポジウム「DICOMO 2021」(6月30日〜7月2日・オンライン開催)で、優れた論文に贈られる優秀論文賞を受賞しました。

 受賞した論文は、「自動運転カートの位置情報を用いた移動を考慮したプロジェクションマッピング」。この論文は、カートに取り付けたプロジェクタを用いて、カート前方の地面に映像を投影するプロジェクションマッピング手法に関するものです。自動運転するカートの位置情報を用いて映像を適切に変化させることで、まるで車のヘッドライトに照らされてキャラクタ等が出現したようなプロジェクションマッピングを実現しています。今までにない新しいプロジェクションマッピング手法を提案してコンテンツを実装したことが高く評価されました。

 そして、シンポジウムでの安さんの発表内容も高く評価されて、優れた発表を行った若手研究者に贈られるヤングリサーチャー賞も同時受賞しました。

 受賞した安さんは、「初めての学会発表でとても緊張しましたが、研究内容が高く評価されてとても嬉しいです。今は2種類の研究を同時に行っており、年末と年始には国際会議での発表も決まっているので大変ですが、がんばりたいと思います。」と話していました。

 なお、水野教授は別の研究でも優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。受賞した論文は、「深層学習による物体識別を考慮した手描きスケッチからの三次元CGシーンの自動生成」。この論文では、手描きスケッチから三次元CGを生成する「不思議なスケッチブック」のために、スケッチ内容をAIによって識別する手法を開発しています。この手法により、スケッチ内容に応じてCG物体に適切な配置位置や動きを適用することが可能となり、より適切な三次元CGシーン生成を実現しました。この研究は、本学大学院を2021年3月に卒業した新地洋一さんの修士論文研究がベースとなっています。

自動運転カーの位置情報と連動したプロジェクションマッピング研究動画
https://youtu.be/YXhaMIF515g

PAGE
TOP