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高分子化学研究室の廣瀬さんが成形加工シンポジア'22で優秀ポスター賞

2022.12.16 受賞・表彰

 大学院工学研究科博士後期課程2年の廣瀬威仁さんが、11月28・29日に同志社大学新町キャンパスで開催されたプラスチック成形加工学会第30回秋季大会(成形加工シンポジア'22)で「セルロースナノファイバー分散PP/EPDM系動的架橋熱可塑性エラストマーの力学物性」と題したポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。

 廣瀬さんが所属する応用化学科の高分子化学研究室(福森健三教授)では、タイヤ、シール、防振ゴムなどの各種自動車部品に使用されている架橋ゴム(難リサイクル性材料)に代わる易リサイクル・高生産性材料として、新規熱可塑性エラストマー(TPE)の創製・高機能化に取り組んでいます。

 今回のポスター発表では、少量(1%以下)の添加で力学物性の大幅向上を実現する、植物由来・低環境負荷の高補強性ナノフィラー(直径:ナノメートルオーダ)であるセルロースナノファイバーの分散・構造制御技術を提案しました。本発表では、材料創製~物性評価・構造解析~物性向上メカニズム解明までの技術確立の流れを重点に紹介しました。

 今回の表彰を受けて、廣瀬さんは「プラスチック成形加工学会への参加者の専門分野は応用化学、化学工学、機械工学などと幅広いため、関連分野以外の参加者に向けても研究内容を理解していただけるよう、丁寧な発表を心掛けました。特に企業の方々の関心が高く、実用性の観点から活発な討議の場となりました。非常に有意義な経験ができ、今後の研究への糧としていきたいと思います」と喜びを話しています。

  • 優秀ポスター賞を受賞した廣瀬威仁さん
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