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CGメディア研究室の研究が画像電子学会優秀研究賞を受賞

2023.09.29 受賞・表彰

 情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)で取り組んだ研究「映像技術とWeb技術を用いたデジタル行灯の開発と展示」が、画像電子学会の優秀研究賞を受賞し、8月に富山市で開催された2023年度画像電子学会年次大会の席上、表彰されました

 この研究は、水野教授が2022年度画像電子学会年次大会で発表したもので、2021年3月に本学を卒業した畑田彩花さんの卒業研究がベースになっています。2022年にロンドンで開催されたHYPER JAPANにデジタル行灯をデモ展示するため、安素羅さん(今年3月に大学院博士前期課程を修了)と水野教授が、Webによるインタラクションへの対応などのアップデートを行いました。

 研究内容は、机面に投影する映像と連動するデジタル行灯の開発と、イベントでの展示に関するものです。

 デジタル行灯は、普通の四角形の行灯の4つの面に映像を投影できるようにしたものです。モバイルプロジェクタの映像を行灯内部の球面鏡に反射させることで実現しています。球面鏡に反射させることで映像が大きく歪むため、映像の歪みをリアルタイムで補正する手法を開発して適用しています。

 また、テーブルの映像と行灯の映像を同期させることで、行灯とテーブルがシームレスに連動する映像を実現しています。その際、行灯の位置をレーザセンサで追跡しており、行灯が移動しても行灯映像とテーブル映像の連動は保たれます。

 タブレットと行灯に表示する映像は、ユーザ自身がタブレットに描いて制作することができます。

 このデジタル行灯を、2022年夏にロンドンで開催された「HYPER JAPAN 2022」に出展し、日本の伝統文化とデジタル技術が融合したコンテンツとして非常に好評でした。

参考動画を以下のリンクから見ることができます。

https://youtu.be/vrS1R-9l7vY

  • タブレットの画像
  • デジタル行灯
  • 画像電子学会優秀研究賞の賞状など
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