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COBOTTAプロジェクトが共同研究  産総研「ロボット実験とAIによりセラミックス化学焼結プロセスの条件探索を高速化」

2023.10.26 TOPICS

 産総研中部センターが開催した「未来モビリティ材料」共創フェア(10月20日・ミッドランドスクエア5階ミッドランドホール)で、産総研が本学ロボット研究ミュージアムのプロジェクトであるCOBOTTAプロジェクトと共同研究した「ロボット実験とAIによりセラミックス化学焼結プロセスの条件探索を高速化」の発表がありました。

 会場では、産総研極限機能材料研究部門の山口祐貴さん(固体イオニクス材料グループ 主任研究員)が発表し、システムについてのパネルと稼働映像を紹介しました。

 この共同研究では、人間だと1カ月以上かかるようなセラミックス合成・製造実験をロボットが1日で実現し、100 ℃以下の低温で「焼かずに」製造することができる複合酸化物セラミックス固体の種類を数十種類まで増やすことに成功しました。

 実験は、不活性ガスで充填したグローブボックス中で行う必要があり、人間が分厚いゴム製のグローブ越しで操作をすると作業効率が悪く、一つの機能性セラミックス固体を製造するのに1日もかかることが問題でした。そこで、本学ロボット研究ミュージアム COBOTTAプロジェクトチーム(担当:西山禎泰客員講師)との共同研究により、人協働ロボットを活用した自動実験システムを構築し、グローブボックス内で行うための実験の自動化を行いました。手作業では8時間かけていた機能性セラミックス固体の化学焼結プロセスの作業の一部を、ロボットでは1時間に短縮することができ、さらに24時間連続で行うことができるようになりました。
 「未来モビリティ材料」共創フェアで、山口さんの発表は最も人が集まったブースとなりました。この研究は、東京ビッグサイト東ホールで来年1月31日~2月2日に開催される第23回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議に出展されます。

【2023年度 COBOTTAプロジェクトチーム】
大学院博士前期課程1年辻本竜也 電気学科4年齊藤光一 電気学科4年大木貴生
機械学科4年丸山裕介 機械学科4年岡本遥夏 機械学科4年河合香玲

【2022年度 COBOTTAプロジェクトチーム】※所属・学年は活動当時
大学院博士前期課程2年浅田拓未、鈴木翔也 電気学科4年辻本竜也

※リンク
産総研:ロボット実験とAIによりセラミックス化学焼結プロセスの条件探索を高速化https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2023/pr20231018/pr20231018.html

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