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建築社会システム研究室 の鷲尾さんが日本建築学会大会学術講演会で若手優秀発表賞

2024.01.24 受賞・表彰
  • 2年連続での受賞となった鷲尾佳さん

 2023年度の日本建築学会大会(近畿)学術講演会で、大学院工学研究科博士前期課程2年の鷲尾佳さん(南山高校出身)が行った発表が、都市計画部門の若手優秀発表賞を受賞しました。

 建築社会システム研究室(野澤英希建築学科教授)に所属する鷲尾さんは、「都市機能誘導施設の用途の設定に差を与える要因に関する研究 -JR 東海道本線を事例として-」と題して発表しました。

 今後の人口減少社会における土地利用の最適化という課題に着目し、多くの自治体で策定されている立地適正化計画について研究しました。立地適正化計画内では、住民に対する生活サービスを向上させる目的で、病院や商業施設といった施設が都市機能誘導施設として設定されており、設定される施設の用途は自治体によって異なります。そこで、その違いが生まれる要因を、JR 東海道本線の沿線自治体に着目し、自治体の人口・高齢者の人口割合・その自治体の中心となる拠点駅の乗降客数の視点から考察しました。研究を通して、自治体が目指す利便性などの街の将来像や、将来的な高齢化率といった自治体の課題を見据えた都市機能誘導施設の設定となっていることが明らかになりました。

 2022年度の同学術講演会でも建築計画部門の若手優秀発表賞を受賞している鷲尾さんは、「大学4年の時に取り組んだ研究テーマと異なっていたので、今回は受賞できると思わず、少し驚いています。建築計画と都市計画の2つの分野で受賞できたことは大変自信になり、大学院で学んだことを糧に社会人となって仕事に取り組みたいと思います」と話しています。

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