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  パワーエレクトロニクス研究室の手嶋龍也さんが SI2023優秀講演賞

2024.03.08 受賞・表彰
  • 賞状を手にする手嶋龍也さん

 大学院博士前期課程2年の手嶋龍也さんが、昨年12月に新潟市の朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催された第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2023)で行った発表により、優秀講演賞を受賞しました。

 パワーエレクトロニクス研究室(道木加絵電気学科教授)に所属する手嶋さんは、「視線情報に基づく拡張現実映像提示による遠隔運転支援 ハザードの危険度算出における操縦者の認識可能範囲の再設計」のテーマで発表しました。  

 パワーエレクトロニクス研究室では、自動運転と遠隔運転を使い分ける「遠隔型自動運転システム」による無人走行の早期実現を目指し、遠隔運転に着目して全天球カメラとヘッドマウントディスプレイを用いた遠隔運転システムを提案しています。

 遠隔運転では、車両から送られた映像を見ながら運転しますが、映像の遅延や視覚以外の五感情報の欠如などで運転が難しくなります。そこで、カメラ以外のセンサ情報を基に拡張現実(Augmented Reality: AR)映像を作って操縦者に提示することで遠隔操縦を支援するシステムについて研究しています。

 手嶋さんは現在、車両周辺の事故要因になり得る存在について、その危険度を計算して操縦者にARオブジェクトで警告するシステムについて研究しています。今回の発表では、車両との位置・速度の関係や操縦者の認識状況をもとに事故要因に対する危険度の計算システムの提案を行いました。そして、計算された危険度が人間の感性に沿っていることを被験者実験で示しました。

 遠隔操縦支援システムの研究では、システムの提案・構築とその有効性を検証するための被験者実験などを行っています。手嶋さんは、「被験者の確保など周りの協力が必要不可欠な研究です。ご指導していただいている道木教授をはじめとした先生方や被験者実験に参加協力していただいた学生の皆様に感謝申し上げます」と話しています。

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