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ビジュアル情報処理研究室の増田健志さんが、日本ハンドボール学会奨励賞

2024.03.08 受賞・表彰

 大学院博士前期課程2年の増田健志さんが、日本ハンドボール学会の学会奨励賞を受賞しました。この賞は、学会機関誌「ハンドボールリサーチ」に掲載された35歳未満の著者の論文が対象となります。

 ビジュアル情報処理研究室(澤野弘明情報科学科准教授)に所属する増田さんは、放送用のハンドボール競技映像から画像処理技術を用いて半自動的に分析する 手法を提案し、その分析結果から各チームの攻撃特徴について考察しました。

 増田さんが開発した、カメラの向きの判定手法と選手の位置・移動軌跡の取得手法を応用して、「攻撃回数」、「ボール保持率」、「選手の位置」、「選手の移動軌跡」を抽出し、2019 年の女子選手権大会の ロシア対中国の試合映像を対象に実験を行いました。結果として、ロシアの攻撃回数49回に対して、推定攻撃回数51回、中国の攻撃回数49回に対して、推定攻撃回数52回となりました。ボール保持率では、ロシアのボール保持率31.9%に対して、推定保持率37.1%、中国のボール保持率68.1%に対して、推定保持率62.9%となりました。選手の位置・移動軌跡では、選択した選手の位置と移動軌跡を、コートを上から見た上面図に表示することができました。

 受賞にあたって、増田さんは、「ハンドボールリサーチ原著論文で奨励賞を受賞し,心からうれしく思います。この研究を進める中で、数多くの素晴らしい仲間や指導者と共に歩むことができ、その支えが今日の受賞につながりました。この受賞で得た経験や自信を糧にさらに成長し、成果を上げていきたいと考えています」と話しています。

  • 学会奨励賞を受賞した増田健志さん
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