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都市計画・まちづくり研究室の丹羽さんが日本建築学会東海支部学生優秀学術講演賞

2024.03.22 受賞・表彰

 日本建築学会の2023年度東海支部研究集会(2月20~21日・名古屋工業大学)で、都市計画・まちづくり研究室(益尾孝祐建築学科准教授)に所属する大学院博士前期課程1年の丹羽菜々美さん(愛知県立猿投農林高校出身)が発表講演を行い、学生優秀学術講演賞を受賞しました。

 丹羽さんは、同研究室の学部4年・妙見星菜さん(和歌山県立和歌山工業高校出身)と共著した「津波被害想定地域における部分改善型事前復興アイデアに関する研究  三重県尾鷲市三木里地区をモデル地区として」の発表を行いました。

 この研究は、南海トラフ巨大地震で甚大な被害が予想される三重県尾鷲市を対象に、南海トラフ巨大地震に備え、住民が主体的に事前復興まちづくりを実践につなげられるモデルの構築を目指すものです。

 具体的には、モデル地区として三木里集落を対象に、住民と行政、専門家、学生らによる事前復興の短期集中ワークショップを行い、住民が主体的に推進できる、避難路の段階的整備、高台の廃校となった小学校(避難所・津波避難場所)の利活用、高台の空き家活用(二拠点居住など)や低地の老朽空き家の解体などの、部分改善型の事前復興まちづくりプロジェクト案を検討し、公民連携により段階的に事業化を図ることを目的とします。

 地区では、研究成果としてまとめた部分改善型事前復興まちづくりプロジェクトに基づき、廃校の再生、高台空き家の再生、避難路の整備など、プロジェクトの実装化に向けた取り組みが進んでいます。また、モデル地区での実践を周辺地区へ展開し始めています。

 研究を進めるにあたり、丹羽さんは学生リーダーとして、地元住民、行政、愛知工業大学・明治大学・三重大学の学生、その他多くの専門家が参加するワークショップの取りまとめ役を担いました。受賞にあたって、「逃げ地図づくりや夜間の避難訓練プログラム、3大の学生によるまちづくりビジョンの提案を通して、三木里地区の津波被害の危険性や防災まちづくりの必要性を強く認識することができました。指導していただいた益尾先生と共同研究者である妙見さんに感謝を伝えるとともに、南海トラフ巨大地震に備え、引き続きプロジェクトの実装化に向け研究を進めていきたいです」と話しています。

  • 受賞した丹羽さん(左)と共同研究者の妙見さん
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