総合技術研究所
関連する学科:全学科
先進的な設備を活用し、企業などとの有意義なプロジェクトを推進する拠点。
最先端の高機能研究設備を整え、企業などとの共同研究や受託研究を行うための中心的な役割を担う拠点。「走査透過型電子顕微鏡(TEM/SEM)」や「ICP質量分析計」、「高速液体クロマトグラフ質量分析計」など、先進的な機器を使って研究できるのが大きな特長です。「愛知農業を維持継続するための農作業軽労化汎用機械の開発と普及」のような大型の公的プロジェクトから、企業との共同研究を進めるだけでなく、まだ共同研究にはいたらない萌芽的な研究に対しても費用を負担し、支援する本研究所ならではの取り組みもあります。学生に対してはさまざまな研究分野において社会と連携して、先端技術を身につける教育を行い、今後の産業技術の発展に寄与していきます。
走査透過型電子顕微鏡(TEM /SEM)は、物質の微細構造を評価するために必要不可欠。
初心者にもわかりやすい操作性が特徴です。
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- 超伝導体に使用する薄膜を作製する高温超伝導体作製装置。高性能な超伝導体をつくるのに欠かせません。この装置で超伝導薄膜を作製できる大学は国内でも数えるほどとか。
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- 核磁気共鳴装置(NMR)は、磁場中における原子核の核スピンの共鳴現象を観測し、物質の分子構造を原子レベルで解析可能。
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- ICP質量分析装置は、試料中に含まれるごく微量な元素成分を一斉検出・分析できます。
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- 総合技術研究所の前には、BEVやPHEVに電力を供給する給電装置が。直流スマートファクトリー実現の一環として学生も加わり製作。
本研究所の機能をうまく利用し、
みなさんの成長に役立ててください。
総合技術研究所には多くの最先端実験装置があります。このような設備をフル活用し、高度な専門性を身につけてほしいですね。産学連携で各種プロジェクトに研究者として参画すれば、より実践的な能力が身につけられます。本研究所をみなさんの成長のためにうまく利用してください。
総合技術研究所 所長
工学部 電気学科
鈴置 保雄教授
ロボット研究ミュージアム
関連する学科:電気学科、機械学科、情報科学科
ロボット製作に必要な機器が充実。
ハイレベルなツールを1年生から自由に使用可能。
本施設の役割は3つあります。1つめは各学科で行われているロボット関連の研究支援。2つめはロボット関連のクラブを支援し、各種競技会への参加を推進すること。3つめがロボット研究の内容やその楽しさを学外へ発信する拠点としての役割です。施設内にはロボット製作に必要な設備や材料が揃い、設計から製作までクリーンな環境で作業に打ち込むことができます。近年ではモーションキャプチャなどの計測機器やロボットの評価システムも導入。このような設備を1年生から自由に利用することができます。
愛工大の公式イメージキャラクター「鉄人28号」の製作に取り組む「鉄人プロジェクト」。
機械設計、コンピュータ開発、通信機能、プログラミング、制御など、学生自身の手で設計・製作し、独自の2足歩行ロボットをつくっています。
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- 3Dプリンタや3次元加工機、レーザーカッターなど、オートメーション化された工作機器を多数導入。
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- ロボット工学は機械、電気、情報などの複合技術です。そのため、さまざまな学科の研究室が利用しています。
学生同士、刺激を与え合い、
ものづくりの楽しさを知ってほしい。
ロボット工学は機械、電気、情報などの技術が複合した分野。そのため、さまざまな学科の研究室やロボット関連クラブのクラブ員が利用しています。学生同士で情報交換をし、ものづくりの楽しさを実感してください。
ロボット研究ミュージアム 館長
工学部 電気学科
古橋 秀夫教授
エコ電力研究センター
関連する学科:電気学科、建築学科、情報科学科、経営学科
脱炭素社会に向けて
再生可能エネルギーが中心となった社会をめざす。
脱炭素社会を構築するため、再生可能エネルギーが中心となった社会における電力・エネルギー供給技術の研究・実験を行う施設です。電気学科の学生には新しい発電、蓄電技術、電力システムの制御技術の開発、建築学科、情報科学科の学生には、エネルギー消費の見える化やエネルギーに関するビックデータ処理、経営学科の学生には、行動経済学に基づいた省エネルギー行動への誘導方法など、各専門分野を横断した研究に取り組んでいます。
エコ電力研究センターは八草キャンパス・総合技術研究所の南東側に移設。鉄骨造平屋建で、その規模は334.36平方メートル。
環境に配慮した次世代型の電力供給システムを開発する産官学一体のプロジェクト拠点として再始動します。
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- 学内にスマートグリッドを構築し、電力の安定供給をめざした実験を行っています。環境に配慮した発電システム研究の拠点です。
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- 電気自動車(EV)をはじめとしたモビリティの利活用に関しても研究を行なっており、2030年を見据えた新しい電力供給システムの提案をめざしています。
キャンパス内に構築したマイクログリッドを利用した供給技術の研究、電気自動車を再生可能エネルギーのための蓄電池として利活用する実験など、最先端の研究や実証実験を行っています。机上のシミュレーションだけでなく、実際の装置を用いた実験、実システムを用いた研究をすることができます。
エコ電力研究センター長
工学部 電気学科
雪田 和人教授
耐震実験センター
関連する学科:社会基盤学科、建築学科
国内有数の耐震実験ができる施設で、
実物大のリアリティを体験。
実物、もしくは実物に近いサイズの耐震実験ができる施設は、国内でも数えるほどしかありません。そのため、多くの企業や大学などの施設利用があり、学生にとってはどのようなプロセスで実験が進められていくのかを間近で見学できる貴重な経験ができます。非常に巨大で重厚な土木構造物の破壊実験がもたらす緊張感やリアリティは、土木や建築分野をめざす学生にとって大きな糧になるはずです。
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- 施設内には巨大な実験装置が林立。実験によって設備の種類や場所を変更し、長時間かけて本番に備えます。
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- 各センサからの計測数値を50インチのモニターで表示。公開実験など見学者が多いときに重宝します。
1998年に完成して以来、常に実験設備や計測機器などの改良や整備を続け、時代に即した実験ができるようアップデートしてきました。多くの企業などから実験のオファーが絶えないのも、その規模や設備の充実さ、使いやすさが抜きん出ているからだと自負しています。本センターの活用が耐震研究の促進に役立つことを願っています。
耐震実験センター長
工学部 社会基盤学科
鈴木 森晶教授
地域防災研究センター
関連する学科:社会基盤学科、建築学科、機械学科、情報科学科
自治体や企業と連携し、防災の幅広い研究と実践的な活動を推進。
愛工大の防災研究を行う拠点。愛知県、豊田市、瀬戸市などの自治体と連携した調査研究の他、企業防災の研究会である「あいぼう会」で、一般企業と協力して調査研究を進めています。2021年には、学生防災研究会「学防(まなぼう)ラボ」を設置。豊田市と一緒に学校防災教育が自主防災組織のリーダー育成講座を開催するなど、防災についての幅広い研究と実践的な活動を推進しています。
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- 本センターは免震構造になっているため、免震に関する観測なども行われています。
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- 緊急地震速報表示装置は、任意の地点を設定し、過去の地震を選択すると、予想震度や揺れの到達時間をシミュレートできます。
防災に興味がある方は、ぜひ「学防(まなぼう)ラボ」に参加してみてください。防災力を高めるために必要となる知識を学べるだけでなく、地域との連携を実現するためのコミュニケーション能力が身につきます。防災を広げるためのシンポジウムや勉強会の開催を通して、自ら考える力や企画力も高めることができますよ。
地域防災研究センター長
工学部 社会基盤学科
横田 崇教授
みらい工房
関連する学科:全学科
工作機械などを自由に使い、ものづくりの楽しさを体験できます。
2003年の春、12号館の地下1階にみらい工房が誕生しました。工学の原点であるものづくりを通して、学生の夢や志、冒険心、挑戦心を養ってもらいたいとの想いからこの場所がつくられました。広々とした空間には、さまざまなものづくりができるよう金属や木材などの加工ができる各種工作機械を設置。学生たちはこれらの機械や資材などを自由に使って、ものづくりを行うことができます。自らの手でモノを生み出す喜びや失敗を繰り返しながらも、モノを完成させていく過程にも学びの要素が詰まっています。工房では本学の学生だけでなく、小中高生や一般の方を対象とした公開講座なども開催。広く門戸を開くことで、ものづくりの楽しさを体験できる機会を提供しています。
ものづくりとともに、各種工作機械の操作方法や加工方法なども学べます。仲間と協力して一つのモノをつくりあげる喜びもかけがえのない体験です。