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耐震実験センター

国内大学最大級・最新鋭の
耐震実験設備を完備
耐震技術の向上・発展に寄与

耐震実験センターについて

概要説明

本センターは、日本最大級の産官学共同利用実験施設として1998年の文部科学省私立大学「ハイテクリサーチセンター整備事業」のもとに設立されました。
橋梁などの耐震性向上や免震装置の開発などを目指して、数々の産学協同研究が進められ、耐震工学、構造工学の技術向上と発展に寄与しています。関連の企業・機関の皆様にも積極的にご利用いただき、研究成果が社会に還元され、我が国の発展に寄与したいと願っています。

1995年兵庫県南部地震以後、構造物などの耐震安全性の向上をはかり、強固な社会基盤形成のために、各種構造物の耐震実験及び関連する基礎実験を行う必要性が強く認識されました。この実験センターは、当分野での愛知工業大学の教育・研究活動及び地域社会の耐震工学、構造工学の技術向上と発展に寄与することを目的としています。

実験棟は東西30m南北20m高さ約20mの大きさを有し、実験床は大きさ18m×15m、厚さ1.2mのPC構造です。また、実験床の重量は約1000tfです。現在稼働中の動的載荷装置は、MTS社製1000kN動的アクチュエータ2基と同250kN動的アクチュエータ2基です。これらのアクチュエータを同時に動的に加振できる性能を有しています。静的載荷装置は理研精機社製4000kNジャッキ8基のほか、2000kN×2基、1000kN×4基などです(大学の施設としては国内最大級)。また、実験棟内には200kN吊りのクレーン2基を有しています。
さらに、実験室内と屋外に常設の振動台を有し、近年需要が増大する加振実験にも対応できるようになっています。
  • 耐震センター内部の様子
    耐震センター内部の様子
  • フロア平面図
    フロア平面図

耐震実験センター長挨拶

1995年1月17日5時46分に発生したマグニチュード7.3の兵庫県南部地震を始め、2011年3月11日14時46分に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震などでは、多くの死者・行方不明者だけでなく、構造物の全壊など多くの社会インフラの損失を招き、復旧までの経済的損失は極めて大きなものとなりました。その後も、2016年4月14日、16日の熊本地震においては、本震級の地震が複数回連続して発生するなど、想定外の地震および被害が生じています。海外に目を向けても、地球上のどこかで未曽有の地震被害が毎年のように発生しています。

近い将来、東海・南海・東南海連動型超巨大地震の発生も高い確率で予測されており、地震やその後の津波・火災によって発生する構造物の破壊、焼失及び人命損失を最小限に抑えるための対策は急務となっています。そのためには、産官学が連携して基礎的な研究成果を着実に蓄積していくことが重要です。

耐震実験センターは上記の点を踏まえ、平成10年度の文部省(現:文部科学省)私立大学ハイテク・リサーチセンター構想のもとに「構造物耐震実験センター」として設置された施設です。実大構造物の耐震実験が可能な産官学共同利用施設として、開設当初より多方面にわたって活発に有効利用されています。特に最近では、利用分野もさらに広がっており、耐震実験センターの存在価値はますます向上しています。

上述のように、耐震実験センターは実大に近い構造物の耐震実験が可能な産官学共同利用施設であり、大学の施設としては他に類を見ない規模を誇っています。今後は、海外を含む他大学研究者との連携及び産官学連携をさらに推進して研究の高度化をはかり、将来を見据えた研究成果を確実に蓄積するとともに、社会や関連学会・協会に向けて迅速に発信してまいります。

耐震実験センター長

鈴木 森晶

活動メンバー紹介

耐震実験センター運営委員

氏名 職名
鈴木 森晶(センター長) 愛知工業大学 社会基盤学科 教授
瀬古 繁喜 愛知工業大学 建築学科 教授
薩川 恵一 愛知工業大学 建築学科 教授
山本 貴正 愛知工業大学 建築学科 准教授
宗本 理 愛知工業大学 社会基盤学科 准教授
鈴木 敏志 愛知工業大学 建築学科 准教授
巽 信彦 愛知工業大学 建築学科 講師
山田 和夫 愛知工業大学 総合技術研究所 客員教授
嶋口 儀之 愛知工業大学 耐震実験センター 研究助手

利用案内

耐震実験センターの利用手続きについて

事前打合せ
  • 耐震実験センターのご利用に際しましては、耐震実験センター運営委員から担当教員を決定し、担当教員の協力の下で実験を行うことになります。事前に実験計画(研究・実験の内容、センターの設備の空き状況、実験日程、実験費用など)について担当教員にご相談ください。
  • 教員にお心当たりのない場合には下記メールよりお問い合わせください。ご相談内容を確認したのち、月例の運営委員会にて担当教員の選定をいたします。
    E-mail:seirex@aitech.ac.jp
申込み手続き
  • 事前打合せの結果受け入れが決まりましたら、受け入れ形式(共同研究受託研究共同研究員・受託研究員受託試験奨学寄付)について担当教員とご相談の上、担当教員を通してお申込みください。お申込み方法については、担当教員にお問い合わせいただくか、下記の産学連携のページをご参照ください。

活動内容・実績

お問合せ

愛知工業大学 耐震実験センター

〒470-0392 愛知県豊田市八草町八千草1247
TEL:0565-48-8121(代表) 内線:2530
FAX:0565-48-5580
E-mail:seirex@aitech.ac.jp