PickUp 社会で活躍するCREATORたち
愛工大を卒業し、それぞれの分野で活躍する先輩に今の仕事や大学時代についてインタビューしました。
工学研究科 博士前期課程
材料化学専攻 2023年3月修了
愛知県立知立東高等学校出身
応用化学の研究は結果が出ないことが多く、何度やってもうまくいかず、こころが折れそうになることも多々ありました。しかし粘り強く研究を続ける精神力は、いまの仕事に大変役立っています。実際に働いてみて、大学時代に将来のことを見据えながら学ぶ大切さを痛感しています。
これまで世の中になかった金型洗浄剤を生み出し、製造業に貢献したい。
もっとも難しかったのは研究と就職活動の両立
就職活動当時はコロナ禍だったため、会社説明会や面接などはオンラインが多く、研究の合間に就職活動をしていました。いちばん大変だったのは、研究と就職活動の両立。私の実験は3日間連続で行うことも多く、就職活動で実験が止まると研究の進みが遅くなってしまいます。時間を節約するために大学内の部屋を借り、実験をしながら就職活動も行う方法で何とか乗り越えました。自己分析などのセミナーをはじめ、エントリーシートの添削や面接練習では、キャリアセンターのみなさんに大変お世話になりました。
中京化成工業に興味をもったのは、インターンシップに参加したとき、実際の仕事内容を具体的に体験できたこと。主力製品である離型剤※を実際につくって評価、発表するという実践的な内容で、ここで仕事をする自分の姿が想像できたことが入社の決め手となりました。
※金型から製品をスムーズに取り出せるようあらかじめ金型の内側に塗布する薬剤
自由な時間を使って勉強以外の経験もしてほしい
私は現在、技術研究所の化成品グループに属しており、金型洗浄剤の開発を行っています。いま取り組んでいるのは、金型が高温のままでもしっかりと洗浄できる洗浄剤の開発。この洗浄剤は各社がこぞって開発に取り組んでいるものの、いまだ製品化されていないものです。単に汚れが落ちればいいわけでなく、環境面、安全面、コスト面などさまざまな課題を解決しなければならないところが難しいです。学部生や大学院生時代に培った「あきらめないこころ」を強くもち、結果を出していきたいと思っています。
大学は勉強するところですが、それだけでなく、友だちと旅行したり、アルバイトしたりとたくさんの経験ができる場でもあります。その自由な時間を使って多くの経験をしてほしいと思います。その経験が社会人になったときに役立つかもしれません。
経営学部 経営学科
スポーツマネジメント専攻 2022年3月卒業
愛知県 愛知工業大学名電高等学校出身
高校・大学7年間の寮生活で、全国から集まった野球部の仲間と出会いました。これからも人との縁を大切にしたいと思います。2024年に、高校時代の野球部のマネージャーと結婚しました。幸せな家庭を築くことも夢の一つです。
硬式野球に熱中した大学時代。いまは新たな夢を追ってインフラを守る仕事に全力投球。
企業や就職に無知だった自分をキャリアセンターが支えてくれた。
大学時代は硬式野球部に所属し、ピッチャーとしてマウンドに立ちました。専攻はスポーツマネジメントで、スポーツビジネスと掛け合わせた経営学を学びました。勉強と部活動の両立は簡単ではありませんでしたが、経営の考え方を理解し、社会に出て即戦力となる簿記やパソコンの基礎知識を身につけることができました。3年次の後半に、自分のケガの状態から野球に区切りをつけ、次の道に進もうと決断。ただ、就職活動に関しては、何から手をつけていいのかまったくわかりませんでした。そこで、キャリアセンターにお世話になり、数えきれないほど通いました。自分にできることは何かと考え「直接的に人の役に立つことができるインフラ関係の仕事に就きたい」と相談したところ、硬式野球部の先輩が2年続けて採用されている現在の会社を紹介していただきました。
ビル管理の現場での指名がやりがいに。資格の取得で業務の幅を広げたい。
面接では野球で培った体力と忍耐、寮生活で得た礼儀などをアピールしました。入社後はグループ営業を経て法人営業を担当。昨年7月からビルマネジメント担当に異動して5つのビルを受け持ち、管理業務を行っています。各階を回り、電気や水道、空調システムなどを確認し、メンテナンスをして災害リスクに備えることが仕事です。現場ではビルのオーナー様と顔を合わせてお話しする機会も多く、最近では直接自分にご依頼いただく内容が増えて、やりがいを感じます。今後は知識や業務の幅を広げるために、ビル管理士や危険物取扱者乙種4類などの資格を取得しようと勉強を続けています。社会人になると、自分のために使える時間は少なくなります。在学中の後輩たちには「取れるだけ資格を取っておくこと」と「たくさん遊ぶこと」をアドバイスしたいですね。