PickUp 社会で活躍するCREATORたち
愛工大を卒業し、それぞれの分野で活躍する先輩に今の仕事や大学時代についてインタビューしました。
工学部 応用化学科
バイオ環境化学専攻 2021年3月卒業
愛知県立瀬戸西高等学校出身
実験の楽しさに気付き、応用化学の分野へ。現在、仕事で扱っている素材の多くは樹脂であるため、化学の基礎知識を活かすことができます。
自分の携わった製品を載せたクルマが 世界中、走り回ることを夢見て。
愛工大の知られざる就職支援に助けられました
豊和化成はトヨタ自動車のTier1(一次サプライヤ)である小島プレス工業のグループ会社で、自動車に搭載されるエアコンのレジスタ(吹き出し口)をはじめとした空調製品の開発、企画、製造を行っています。私は2021年に新卒で入社した会社を半年で辞めてから第二新卒として就職活動を始め、この会社に入社しました。そのときとても有難かったのが、愛工大の就職支援。卒業後3年以内であれば、就職支援を受けられる制度があり、キャリアセンターの方や研究室の教授に励ましていただきました。就職活動では企業の面接官に技術系の仕事は向いていないと言われたこともありましたが、自分のやりたいことをあきらめずに貫き通し、内定を獲得。いまは設計技術課という部署で、やりがいを感じながら働いています。
先輩や上司から数多くの知見を吸収する毎日。
私が携わっているのは、製品の図面を見て実際に製品化する前に不具合を予測したり、不具合が起きた場合にどのように修正すればいいのかを考えたりする仕事です。自動車の基礎知識はもちろん、どんなときに不具合が発生するのか、過去の知見も必要とされる仕事なので、先輩や上司からたくさんの知識を吸収し、それを元にして仕事に活かしていきたいと思っています。
まだまだ新人なので、生産台数の少ない車種しか担当できませんが、今後は日本だけでなく、多くの国々に輸出されているグローバルな車種を担当したいです。自分の携わった製品を載せたクルマが、今後何十年も市場に出回り世界中を走ることを想像するとワクワクします。将来、そんなクルマを愛車にできたらいいなと思っています。
情報科学部 情報科学科
コンピュータシステム専攻 2018年3月卒業
愛知県立小坂井高等学校出身
愛工大の魅力は「学生が求めることに大学が応えてくれるところ」。講義でわからないところは講義後に個別に教えていただきました。就職活動も学生がアドバイスを求めれば、真摯に応えてくれます。
グローバルに活躍する ビジネスパーソンをめざし、努力し続けます。
比較して初めて分かった愛工大の就職支援の手厚さ。
コンピュータが好きで、今後はIT分野の知識も役立つと思い、コンピュータシステム専攻で学びました。在学中はマイコン制御やシミュレーションソフトを使った研究など、多くのデジタル知識を学びました。さらに選択科目である「海外研修英語」を履修し、アメリカで3週間のホームステイも経験。海外経験のない理系学生が多い中、これが就職活動で大きな武器になりました。グローバルに働ける企業に入りたいと思っていたので、三菱自動車工業はその点において私の志望動機を叶えてくれる会社でした。就職活動においては、キャリアセンターを存分に活用。特に履歴書やエントリーシートは、しっかりと添削していただいたため、書類選考で落とされることはなかったです。別の大学に進学した兄弟とキャリアセンターの支援度合いに、大きな違いがあったことも発見。愛工大しか知らないため、当たり前に受けていた就職支援が、実は非常に手厚いものだったことがわかりました。
研究で学んだPDCAを回すことは、 実際の業務でも役立っています。
現在の仕事は、クルマの修理部品のカタログを作成しています。情報分野とは関係のない仕事ですが、PDCAサイクルを回し、仕事の質を上げていくセオリーは情報分野の研究で培ったやり方と同じ。つくっているものは違っても仕事を進める上で大いに役立っています。自分が関わったカタログが実際にお客さまの目に触れて使われていることを想像すると、とてもやりがいを感じます。ただ、海外生産車両やルノーOEM車両などのカタログを作成する際は、海外と英語にて調整、打ち合わせが必要となるため、現在の私の英語力ではまだまだ不足しています。そのため、働きながら英語力を向上させ、将来は海外へ駐在し、アフターセールス関係の業務に携わっていきたいと考えています。
工学研究科 博士前期課程
電気電子工学専攻 2020年3月修了
愛知県立瀬戸西高等学校出身
電子工作が好きな祖父の影響を受け、小学生の頃からはんだごてを使って回路を組み、プラネタリウムをつくったりしていました。
お客さまにより喜んでいただける「マザーマシン」をつくりたい。
キャリアセンターのおかげで、進むべき未来が明確になりました。
工作機械」という機械をご存じですか? 一般の方の目にふれることはあまりないので、知らない方も多いと思います。金属などの素材を加工し、部品をつくる機械のことです。「マザーマシン(母なる機械)」とも呼ばれ、あらゆるものづくり産業に欠かせない重要な役割を果たしています。日本には世界トップクラスの工作機械メーカーが複数あり、オークマもその一社。技術力の高さに魅力を感じて志望しました。
実は、私も愛工大に入った当初は工作v機械メーカーという業種があることを知りませんでした。学んだ内容を発揮できるこの仕事に就くことができたのは、キャリアセンターのみなさんのおかげ。どのような分野に進めばよいのかわからなかった私に親身にアドバイスしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
将来は海外駐在も経験し、視野を広げたい。
現在は工作機械の設計業務と開発業務、両方を担当しています。設計業務は既存の製品を各お客さまに合った仕様にカスタマイズする仕事で、私は電気図面の作成や部品の手配を行っています。一方、開発業務は新たな製品を生み出す仕事で、機械構造やデザイン性も含めて検討を重ねています。入社2年目で幅広い経験を積むことができ、日々成長を実感しています。
将来は海外駐在も経験したいですね。大学院時代に学会発表のためにアメリカに行く機会があり、多彩な分野の方と交流して視野を広げることができました。今度はエンジニアとして海外で視野を広げ、お客さまにより喜んでいただける工作機械の設計・開発に活かしたいと考えています。
経営学部 経営学科
スポーツマネジメント専攻 2020年3月卒業
愛知県立豊橋工業高等学校(現 愛知県立豊橋工科高等学校)出身
大学時代は野球部に所属し、全国大会に出場。高校時代も甲子園出場経験があり、その話題でお客さまとの会話が弾むことも。
議論の機会が豊富だったことが、仕事に活きています。
NTTファシリティーズは、日本全国に張り巡らされた通信インフラを130年以上にわたって守り続けてきた会社です。その実績を通じて培った高度な技術力を活かし、NTTグループ以外のお客さまにも建築物・電力設備のコンサルティング、企画、設計、保守、維持管理など、一貫したサービスを提供しています。
私は法人営業として、お客さまに建物の保守工事、たとえば外灯のLED化やコロナ対策の空調設備などを提案する仕事に取り組んでいます。経営学部の授業は学生同士で議論する機会が多く、自分の考えを整理して話し、相手の考えをしっかりと聞く力を鍛えることができました。それが今、お客さまとのコミュニケーションに活きていると実感しています。
今も実践している、先生からいただいた言葉。
心がけているのは、笑顔を絶やさないこと。原点には私の所属していた研究室の先生であり、野球部の部長でもあった服部洋兒教授の言葉があります。「江川君はいつも楽しそうにプレーしているな。その笑顔をずっと大切にするといいぞ」――先生がある試合の後にかけてくれたこの言葉がとても印象に残っていて、今、さまざまなお客さまを訪問する中で、笑顔が信頼関係を育むうえで大きな力になることを実感しています。
目標は「建築」「エネルギー」「ICT」に関する知識をもっと向上させて、単体の建物だけでなく、街づくりについても、防災や省エネルギーの面から提案できるようになることです。いつか母校の愛工大とその周囲の街づくりにも貢献できたら、という夢をもっています。