カリキュラム紹介
電気エネルギー工学、情報通信システム工学、材料・デバイス工学、電子情報システム工学の大講座を置いています。
PICK UP 講義
【1年】エネルギー、情報、材料、計測制御などの基礎論を中心に学びます
電気エネルギーの変換・発生から伝送・使用までを、基礎学問に基づいて学習し、電気エネルギーに支えられている現代社会の中での電気エネルギーの果たす役割、責務などについて深く考察します。具体的にはエネルギーの基礎、各種エネルギー、エネルギー変換、資源、熱力学、熱機関、電気エネルギー伝送の基礎、将来電気システム、超伝導電力技術などを順次学びます。
プログラムはコンピュータ科学から”アルゴリズム+データ構造”として捉えられます。アルゴリズムは問題を解決するための計算や論理の手続きや算法であり、データ構造はアルゴリズム実現のためのデータの格納方法を与えます。本科目では各種の基本的なアルゴリズムの考え方を学び実用的なプログラムをつくるために、効率の良いアルゴリズムの設計を学びます。また、アルゴリズムをプログラムとして、具体的に実現する演習を行います。
電子デバイスはエレクトロニクスの基本要素です。現代のエレクトロニクスで使われている、主なデバイスの動作原理とその特性を決定する材料物性を理解し、既存デバイスの性能の向上、新規デバイスの設計・創造のための考え方について学びます。そして、21世紀にふさわしいデバイスのあるべき姿を想起し、省エネルギー形デバイスを志向する能力を習得します。
【2年】最先端の技術や研究について学ぶことで幅広い専門知識・技術を修得します
最近の半導体などの微細加工や核融合炉壁においては材料表面プロセスの基礎として境界領域プラズマ-材料表面相互作用が重要です。まず、この境界領域プラズマの物性(プラズマ粒子の運動、速度分布関数、衝突過程、流体方程式など)について講義し、ついでシースの形成とその特性、固体表面からの粒子の発生と放電過程、材料表面における水素の挙動、ダストの発生とその挙動について詳述します。
情報化社会に必須の技術であるデジタル無線通信について学びます。初めに、デジタル変調方式の仕組みについて学習し、理解を深めるために、ビット誤り率を測定するシミュレーションプログラムを実装します。また、携帯電話やスマートフォンなどに代表される、移動体通信の伝搬路特性や、移動体通信を支える様々な通信技術についても習得します。
電力供給の高信頼度化、高品質化を支えている各種電力機器は、高電圧技術をその一つの基本技術として発展し、機器設計の高電界化や多様化が進められてきました。この高電圧技術は、現状の機器設計の基本となるばかりでなく、将来の多様な社会ニーズに対応する機器開発においても重要な技術となります。高電圧工学特論では、電力機器の開発や設計に直結した高電圧技術について解説します。同時に、開発・設計手法の現状について紹介します。