愛知県が主催する大学対抗ハッカソン『Hack Aichi +2024』で、情報科学科から参加した本学3チーム(他大学との混合1チームを含む)が、いずれも優秀な成績で表彰されました。

 Hack Aichiは、愛知県の企業が保有するさまざまな技術シーズをもとに、大学生・大学院生がITを活用した新たな製品・サービスの開発を行い、その成果を競い合うハッカソンです。今回は県内の14チームが出場し、最終プレゼンテーションが924日に名古屋市の名古屋三交ビル2階・ツドイコRoom Cで行われました。

本学3チームの成績は以下の通りです。

〇愛知工業大学Aチーム 澤野研 計4
AutoHelpDesk
優秀賞・企業賞(豊島株式会社)

〇愛知工業大学Bチーム 塚田研・菱田研・鈴木研・水野勝研 計5
~現場直送!声届けるくん~
企業賞(東山株式会社)

〇混合Cチーム 愛工大(システム工学研究会ほか)・名古屋学芸大・名古屋造形大 計5
Wakaba
最優秀賞

 優秀賞・企業賞のAチームは、澤野研究室の内木正紘さん(リーダー・博士前期課程1)、森富稀さん(博士前期課程2年)、柴田惇さん(博士前期課程1年 )、高木健路さん(同)の4人で参加しました。「生成AIを活用してヘルプデスクの仕事を楽にする」というテーマで、「AutoHelpDesk」というWebアプリを開発しました。ヘルプデスクへの社員からの問い合わせはメールか電話で行われることから、メールアプリと生成AIを組み合わせたアプリを考えました。問い合わせメールに対して自動で返信文を生成、送信することができ、さらに問い合わせ内容や回答内容をデータベースに蓄積することで、どんどん回答の性能が上がっていく仕組みになっています。
■開発者コメント
開発期間が2週間で、最初の1週間は全くアプリが形になっておらず、本当に大丈夫なの かという思いでしたが、その後の1週間でみんなで協力し合い、寝る間も惜しんで開発した結果、最高の形で発表をすることができました。

20241016-03-01.jpg

優秀賞・企業賞のAチーム

20241016-03-02.png

 企業賞のBチームは、木村友亮さん(塚田研・4年)、阪口穂香さん(菱田研・4年)、稲垣勇磨さん(塚田研・3年)、小西秀斗さん(鈴木研・3年)、大久保勇希さん(水野勝研・3年)の5人で参加し、会話型AIシステム「現場直送!声届けるくん」を開発しました。このWebアプリは、ハンズフリーでドライバーとの会話を行い、現場の声を収集して管理職や経営者に報告します。これにより、労働環境の問題点を発見し、改善につなげます。また、SNS投稿文の生成機能を活用して社外への広報も可能です。
開発者コメント
初めてのハッカソンで企業賞を取ることができ、本当に嬉しいです。このハッカソンを通じて、貴重な経験を積むことができました。特に、チームメンバーの協力があったからこそ、この結果を得られたと思います。みんなに感謝しています!

20241016-03-03.jpg

企業賞のBチーム

20241016-03-04.jpg

最優秀賞の混合Cチームは、文科系クラブであるシステム工学研究会の鈴木稜生さん(1年)、町田渉さん(同)と、同じ情報科学科1年 の小阪田寛人さん、他大学から名古屋学芸大学1年 の竹村瞬太さん、名古屋造形大学1年 の安藤澄人さんの5人(いずれも名電高校情報科学科卒業生)が参加しました。作成した「Wakaba」は、街にお店がほしい市民と街に出店したい企業をつなぎ合わせるプラットフォームサービスです。スマートシティに住む人たちの意見を分類し、類似したものをAIにまとめさせて、タイトル、概要、画像で1セットのプロジェクトを作らせます。これによってできたプロジェクトの中から、住人は気に入ったものを支援することができ、企業は住人からの支援が多い、つまり人気が多いプロジェクトを運営することができます。ここまでの一連の流れを人の手が介入せずに行えるのがWakabaです。
開発者コメント
チームメンバーの誰かが欠けていたら完成しなかったと思えるほどに、得意分野に合わせて作業分担を行い、それぞれが力を発揮できる開発体験を得ることができました。これも高校のころからの付き合いで、お互いを理解し合っていたからできたことだったと、あらためて思います。そして楽しかっただけでなく、このように結果として形のある賞をいただけたことをうれしく思います。

20241016-03-05.png

大村秀章知事を囲んでCチーム

20241016-03-06.png