行動情報科学研究室の町田渉さんがU-22 プログラミング・コンテストで受賞
情報科学科の行動情報科学研究室(梶克彦教授)に所属する1年生の町田渉さん(愛工大名電高校出身)が、11月17日にアマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン合同会社で最終審査会が行われた「U-22 プログラミング・コンテスト2024」で、次点となる経済産業省商務情報政策局長賞<テクノロジー>と、さくらインターネット賞の2つの賞を受賞しました。
作品提出型の同コンテストは、経産省・文科省・デジタル庁・IPA・情報処理学会などが後援する学究的イベントで、今回で45回目になります。用いるプログラミング言語や制作するシステムは自由で、22歳以下であれば、どのような作品でも応募できます。
名電高大接続奨学生の制度で1年時から研究室に配属されている町田さんは、作品「LicenSeed - 新しいライセンス付与と管理のカタチ」でコンテストに応募しました。
LicenSeed は、クリエイターの制作物に対するライセンスの付与と、ユーザーのライセンスの確認ができるツールです。ユーザーの約 8 割が著作権について正確に知っているという自信がなく、クリエイターの約 4 割が自身の制作物に対して著作権意思表示していないという文化庁の調査に着目し、ユーザーが制作物のライセンスを理解し、従いやすくする仕組みをつくることを目標に制作しました。許諾範囲の簡易一覧の表示や、子素材のライセンスの継承ができます。
今回のコンテストは応募総数272件で、最高賞の経済産業大臣賞には4件、次点となる経済産業省商務情報政策局長賞には6件が選出されました。町田さんの作品は、優れた機能性・実装と高度な技術・知識が評価され、次点の賞とスポンサー企業賞を受賞しました。
受賞にあたって町田さんは、「始まりは私のただのメモ書きからで、配布されている制作物のライセンスの現状をクリエイターである友人から伺うところからでした。そこからコンセプトを少しずつグツグツと煮詰めていき、作品の完成まで半年以上掛かりましたが、コンセプトが決まった後のソフトウェアの制作は意外にもスムーズでした。今回、自分のソフトウェアをこれほど多くの方に見ていただけたのは人生で初めての経験です。審査員の皆さまからのコメントをはじめ、研究室のメンバーやニコ生配信でのコメントなど、いただいた意見をもとに必要に応じて姿を変え、新しいライセンスのカタチを実現できたらと思います」と話しています。
※U-22 プログラミング・コンテスト2024
https://u22procon.com/
※発表の様子をニコニコ生放送のアーカイブで視聴できます(学外ネットワークからアクセスしてください)。