日本建築学会の2022年度設計競技で、建築学科「都市計画・まちづくり研究室」(益尾孝祐准教授)から参加した2チームが、全国表彰のタジマ奨励賞を受賞しました。本年度の設計競技のテーマは、「『他者』とともに生きる建築」。タジマ奨励賞は学部生が対象となる賞で、全国二次審査会(公開)で発表されました。

受賞各作品の概要は次の通りです。

「雨奇晴好 水害とともに生きる建築」

4年:院南汐里さん、久保壮太郎さん、笠原梨花さん、丹羽菜々美さん

 「水災」として受け入れ、工夫を凝らし生きてきた輪中地域。しかし、近年の過剰な堤防の整備や行政サービスによって「水災」を排除しようとしてきたことで、「水害=他者」へと変化した。本提案では、「既存水屋」「高床施設」「フローティング施設」の3つをみんなの水屋として日常的に活用し、新しい自治を再構築する。また、流域治水の考え方を基に共同体の中での役割を認識し、他者を少しずつ受け入れていく方法を提案する。

「熟成する団地―老いを受け入れ地域と共に生きる暮らし―」

4年:後藤 由紀子さん、五家ことのさん、服部楓子さん、明星拓未さん

 老いは人と都市に分け隔てなく訪れるものである。しかし、現代では歳を重ねることはマイナスなイメージに捉えられている。高齢化が進む現代において、今まで生活してきた場所で「老い=他者」を受け入れながら暮らすことが必要ではないか。本提案では、人々が長期的に暮らすための「終活」「集活」「修活」の3つのシュウカツを通して、住民たちが主体的にコミュニティに参加する場を形成し、使いこなしながらまちを縮小していく。

受賞した学生たち
受賞した学生たち