電力システム工学研究室の岩﨑祐翔さんがスマートグリッド国際会議で受賞
2022.08.30
工学研究科
受賞・表彰
トルコで6月27~29日に開催された第10回スマートグリッド国際会議(ICSMARTGRID)で、大学院工学研究科博士前期課程2年の岩﨑祐翔さんが発表した論文がベストペーパーに輝きました。電力システム工学研究室(雪田和人電気学科教授)に所属する岩崎さんは、「風力発電における蓄電装置を用いたダイナミック切替方式」と題して発表しました。
近年、地球規模で取り組まれているSDGsの目標の一つに、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」があります。アフリカ大陸諸国をはじめ、電気エネルギーを十分に使用できない未電化地域がまだ数多くあり、目標達成のためには、太陽光や風力など再生可能エネルギーを用いた電力の地産地消の推進が重要となります。未電化地域では、出力変動の大きい再エネに対して、より安定した無駄の少ない発電が求められます。
そこで本研究では、未電化地域でも設置しやすい小形風力発電機を対象に、新しいシステムの提案を行いました。小形風力発電機は、低回転速から高回転速まで幅広く回転数が変動するという特性があります。本発表では、運転中の風力発電機に接続された蓄電池に着目し、蓄電池の接続方法を切り替えることで回転数に適した発電を行う「ダイナミック切替方式」を提案し、実機試験を実施しました。その結果、低回転速からの発電を確認し、幅広い回転数での発電が可能であることが分かりました。
「構想からシステムを組み立てることに苦戦した」と振り返る岩﨑さんは、受賞に当たって「良い経験になりました。卒業に向けてシステムの検証を進めていきます」と話しています。
提案したシステム |
測定結果例 |
賞状を手にする岩﨑祐翔さん |