第31回情報処理学会DCC研究発表会(6月16日・東京大学柏IIキャンパス)で、情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)に所属する大学院博士前期課程1年の杉本佳亮さんがDCC優秀賞を受賞しました。

 杉本さんは「空中ミスト風映像のインタラクティブな生成手法の開発」と題して論文を発表しました。

 この研究は、空中に浮かんだ映像を表示できるマイクロミラーアレイプレート(MMAP)を使って、ミストでできたような絵を空中に指で描く手法を実現したものです。

 MMAPでは、空中映像のベースとなる映像として、通常はディスプレイに映した映像を使用しますが、本研究では、超音波で発生したミストにプロジェクタで映像を投影したものを、空中映像のベースとして使用する手法を開発しました。その結果、空中で指を動かすと、指先からミストが発生して絵が描かれるようなシステムが生まれました。

 研究発表会では、今までにない描画システムの提案が高く評価され、発表された8件の論文の中から1件だけが選出される DCC優秀賞を受賞しました。

DCC優秀賞を受賞した杉本佳亮さん
DCC優秀賞を受賞した杉本佳亮さん
指先からミストが発生して絵が描かれるように見える
指先からミストが発生して絵が描かれるように見える