114日、名古屋大学にて開催された日本機械学会東海支部主催「第155回講習会『工作機械の最新講習会と学生交流会』」において、機能材料研究室の細川和宏さん(機械学科機械創造工学専攻4年)が「優秀ポスター発表賞 銅賞」を受賞しました。本講習会は東海地区の学生・教員・メーカー技術者が参加し、参加者による採点方式で審査が行われました。

 細川さんの発表テーマは「高拡張力TiNi形状記憶合金ステントの表面処理に関する研究」です。TiNi形状記憶合金(※)を用いたステントは狭窄した血管を拡張し血流を回復させる医療器具であり、高い耐久性と信頼性が求められます。本研究では、独自の製造プロセスによって血管拡張力を高めたステントに、寿命改善に不可欠な表面処理を施す方法を提案しました。このステントが実現すれば、従来は治療が難しかった太い血管に適用が可能となるだけでなく、薄型化しても拡張力を確保できるため細い血管にも適用できるようになることが期待されます。なお、この成果はクリノ株式会社、株式会社ジャロック、株式会社古河テクノマテリアルとの共同研究で得られたものです。

 細川さんは「今回受賞できたことで研究に対するモチベーションが上がるきっかけになりました。4月から愛知工業大学大学院に進学するので、大学院でも研究に邁進し、社会に貢献したいと思います」とコメントしています。

(※)形状記憶合金:大きく変形しても加熱などで元の形に戻る金属。ステントには元に戻る温度を体温以下に設定し、加熱しなくても元の形に戻る「超弾性」の性質が利用される。

賞状を手にする細川さん
賞状を手にする細川さん
ポスター発表の様子
ポスター発表の様子