電気学科の雪田和人教授、津坂亮博講師の研究室(電力システム工学研究室)に所属する工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻1年の柴田晃佑さん(愛知県立豊橋東高校出身)、山田響生さん(三重県立四日市工業高校出身)、服部広歩さん(知立東高校出身)、井戸楓真さん(愛知工業大学名電高校出身)らが、2025年(第43回)電気設備学会全国大会(令和7年8月28~29日・北海道科学大学)で行った発表により、優秀発表賞を受賞しました。
柴田さんは、「特殊巻線構造変圧器における負荷率上昇時の出力電圧特性 」と題して発表を行いました。本研究では、トランスを用いた交直変換器について従来の巻線構造よりも巻き数を削減できる特殊巻線構造方式に着目し研究を行っています。今回は、従来方式と特殊巻線構造方式をとる2つの12相変圧器を用いて、負荷率と出力電圧値について検討しました。その結果、出力電圧特性は悪化しておらず従来方式と同様に扱えることがわかりました。
山田さんは、「MG セットにおける電動機制御の基礎検討」と題して発表を行いました。本研究では太陽光発電や蓄電池システムの出力電力に対し、電動発電機(MGセット)を用いて慣性力を持たせて、より安定的な電力供給を行うことを目標としています。今回、MGセットの電動機制御方式の検討を行いました。その結果、電動機のインバータ制御方式の変更による一線開放事故の応答改善が確認できました。
服部さんは、「大容量負荷を考慮した直流マイクログリッドにおける蓄電池併設効果とPVの最適利用に関する基礎検討」と題して発表を行いました。本研究では、EV急速充電装置のような大容量負荷が直流マイクログリッドに接続された際でも、エネルギーの地産地消を維持するための構成について着目し研究を行っています。今回は、MATLAB/Simulinkを用いて蓄電池容量の異なる4つの条件をシミュレーションし、太陽光発電(PV)の電力利用量について比較検討を行いました。その結果、適切な容量の蓄電池を導入することで、PVの出力抑制を回避し、発電電力を最大限に活用できることがわかりました。
井戸さんは、「LVDC遮断過渡アークにおける遮断開始直後の特性に着目したMayrアークパラメータの推定に関する一検討」と題して発表を行いました。本研究では、直流遮断装置の小型化を目指してアーク放電の解析をMayrモデルで行っています。今回、低圧直流遮断アークに対して電流遮断過程の一部分を再現できるアークパラメータの推定方法として、Mayrグラフ上のアーク発生直後のプロット点からアーク電力最大値近傍のプロット点を通る直線によって推定されることが明らかになりました。
受賞した学生らは「優秀発表賞を受賞できたこと大変光栄に思います。今後も社会に貢献できるような成果を発表できるように研究活動に励みたいです。」などとコメントしています。
参考URL
電気設備学会HP
https://www.ieiej.or.jp/activity/award/conference_2025.html