2026826日、工学部建築学科歴史・意匠研究室(清水隆宏准教授)の学生たちが、みよし市内の古民家で現地調査を実施しました。

この調査は、みよし市からの受託研究として継続的に行っているもので、地域に残る貴重な歴史的建造物の価値を明らかにし、今後の保存や活用につなげることを目的としています。当日は、みよし市立歴史民俗資料館の協力を得ながら、建物の実測や古い図面・資料の調査を行いました。

建物の変遷と歴史的価値を調査
調査した古民家は、江戸時代末期に建てられたとされる主屋を中心に、屋敷内に複数の建造物が残されています。なかでも、個人の住宅に診察所などの医院建築が併設されていることが大きな特徴です。

学生たちは、建物の各部を細かく測量し、図面を作成するためのデータを収集しました。また、明治時代や大正時代のものとみられる敷地配置図などの資料と現在の建物を照らし合わせ、建物の配置や部屋の使われ方が、時代とともにどのように変化してきたのかを検討しました。

現地で建物を測るだけでなく、複数の時代の資料や屋敷全体の構成を総合的に分析することで、個々の建物だけを見ていては分からない増改築の過程や、当時の暮らしとの関わりを明らかにしていきます。

実際の建物から学ぶ貴重な機会
歴史的建造物を実際に訪れ、自らの手で測量し、古い資料と比較しながら考察することは、学生にとって貴重な学びの機会です。講義で身に付けた建築の知識を実践の場で生かしながら、実測の技術、図面を作成する力、資料を読み解く力などを養っています。

複数年にわたって調査に参加している学生は、「調査を続けるなかで新しい資料が見つかり、建物について新たに分かることが増えていく。古い図面と現在の建物を照らし合わせることで、建物がたどってきた歴史が見えてくることにやりがいを感じる」と話しました。

貴重な建物を直接調査できる経験は、学生の専門的な学びを深めるとともに、歴史的建造物を保存し、次の世代へ継承していくことの意義を考える機会にもなっています。

学生の調査成果を地域の文化財保護へ
当該建物については、国登録有形文化財への登録申請を所有者および自治体が検討しています。学生たちが作成する実測図面や調査記録、古い資料との比較から得られた考察は、建物の歴史的価値や特徴を示す基礎資料として活用される見込みです。

学生が大学で培った専門知識や技術を地域の文化財保護に生かすことは、地域社会への貢献につながります。同時に学生にとっても、自らの研究成果が歴史的建造物の保存や活用に役立つことを実感できる、意義深い経験となっています。

愛知工業大学では、今後も地域との連携による教育・研究活動を通して、学生が実践的に学び、その成果を地域社会へ還元する機会を創出していきます。

調査実施日:2026826
研究課題:みよし市指定文化財の建築構造物及び同屋敷内住居等の保存や活用調査
協力:みよし市、みよし市立歴史民俗資料館
担当:工学部建築学科 歴史・意匠研究室(清水隆宏研究室)

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清水先生の説明

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塀の測量

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蔵の測量

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学生の野帳