経営情報科学研究科 博士前期課程2年の波多野良さん(愛知県立春日井高校出身)が7月12〜17日・福井市地域交流プラザ(福井市)で開催された高度応用情報学の国際会議 IIAI AAI 2026 で「Honorable Mention Award」を受賞しました。
分散人工知能研究室(伊藤暢浩 情報科学科教授)に所属する波多野さんは「Spatiotemporal Network Kernel Density Estimation with Pairwise Environmental Adjustment for Traffic Accident Prediction」という題目で発表しました。
受賞論文では、限られた人的資源等を有効活用して交通安全対策するための実用的な交通事故予測手法を提案しました。
具体的には、道路セグメント単位のミクロな空間粒度での予測と、事故リスクの要因となる周辺環境の考慮を両立する新たな予測モデルの構築を行いました。はじめに、時空間ネットワークカーネル密度推定を用いて、距離による事故リスクの減衰や広がりを構造的に捉えます。次にAI技術であるニューラルネットワークを組み合わせ、予測地点と過去の事故発生地点の双方の「環境要因(信号機や交差点の複雑さなど)」に基づいて影響度を詳細に調整する手法です。名古屋市中区のデータを用いた実験では、従来手法よりも高い予測精度を達成し、各環境要因がどのようにリスクに影響するかを明らかにすることができました。
受賞コメント
伊藤先生をはじめ、共同研究者の皆様や研究室の仲間の支えのおかげで数々の困難を乗り越え、このような賞をいただくことができました。今後も交通事故の減少と安全な交通社会の実現に向けて、少しでも現場の助けとなるように研究に励んでいきたいです。