受賞者
阪田拓斗さん
工学研究科博士前期課程 電気電子工学専攻2年

研究室(指導教員)
知的計測制御研究室(古橋秀夫教授)

2026年10月10日から13日にかけてインドネシア・バリ島で開催された国際会議「IEEE TENCON 2026」において、阪田さんがBest Student Paper Awardを受賞しました。また、同会議と同時開催された「IEEE R10 Student Innovation Poster Competition 2026」でも、Best 10に選出されました。
Best Student Paper Awardは、電気電子工学関連の全7部門から優れた論文が各1件選出される賞です。阪田さんは「Robotics, Automation, Control & Cyber-Physical Systems」部門で第1位に選ばれました。

受賞対象となった論文のタイトルは「Backstepping-Based Fault-Tolerant Station-Keeping of a Small Twin-Azimuth Unmanned Surface Vehicle」です。本論文は、小型の2軸アジマス推進型無人水上艇(USV: Unmanned Surface Vehicle)における、アクチュエータ(推進器・旋回機構)の故障に対応する耐故障定点保持(Fault-Tolerant Station-Keeping)手法を提案したものです。スラスタの全停止や旋回機構の固着といった単一・複合的な故障が発生した過酷な条件下においても、バックステッピング制御則と故障状態を考慮した推力配分手法を統合することで、目標地点周辺への位置保持を実現することを、仮想空間上の物理シミュレーションおよび実機実験により実証しました。アクチュエータの動作制約下における実用的な定点保持性能と、その有効性・制御特性を明確にした点が、国際的にも高く評価されました。
本論文の著者は、Hiroto Sakata、Takao Oki、Tenchi Takano、Hiroto Murai、Takumi Asada、Hideo Furuhashiの6名です。

また、「IEEE R10 Student Innovation Poster Competition 2026」は、全部門から選抜された上位30名が参加するポスター発表のコンペティションです。阪田さんは同コンペティションでもBest 10に選出されました。
「IEEE TENCON」は、IEEE(米国電気電子学会)のアジア・太平洋・オセアニア地域(Region 10)を代表する国際会議で、電気・電子工学の幅広い分野の研究成果が発表されます。

受賞者の声
この度は、IEEE TENCON 2026においてBest Student Paper Awardという栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。今回の受賞は、決して私一人の力で成し遂げられたものではなく、共著者の皆様をはじめ、日頃からご指導いただいている先生方や、研究活動を支えてくださった多くの方々のお力添えがあってこその成果だと感じています。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、周囲の方々への感謝を忘れず、今後も研究に励んでいきたいと思います。

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