住環境デザイン研究室の学生2名が日本インテリア学会で学生優秀発表賞を受賞
2026.10.26
工学部
工学研究科
受賞・表彰
学会・大会名
日本インテリア学会第38回大会(九州・福岡)
受賞名
学生優秀発表賞
受賞日
2026年10月18日(日)
研究室(指導教員)
住環境デザイン研究室(建築学科 武田美恵 教授)
| 受賞者 | 宮地陸翔さん 工学研究科博士前期課程建設システム工学専攻1年 |
| 受賞テーマ | 滞在型図書館における学習・作業行為に着目した滞在空間としての空間的ニーズに関する研究-豊橋市まちなか図書館を対象として- |
| 研究目的 | 近年、図書館やカフェは図書の閲覧や飲食の場にとどまらず、学習や仕事、趣味等の多様な行為を行う滞在空間として利用されている。本研究の目的は、公共空間及び身近な生活環境における滞在空間の充実化に役立てるため、豊橋市まちなか図書館の利用者を対象に、行動や空間の選択要因を分析し、学習・作業場所として公共施設に求められる空間的ニーズを明らかにすることである。 |
| 研究内容 | 豊橋市まちなか図書館の利用者を対象に、利用目的や空間満足度、滞在場所の選択要因、第3の滞在空間に対するニーズについてアンケート調査を実施し、利用者属性との関係を分析した。その結果、学習・作業場所として空間の居心地の良さや集中しやすさ、Wi-Fi・コンセント環境を重視していた。また、カフェにあって滞在型図書館にない要素として、高校生と大学生から飲食のしやすさや静けさが挙げられ、第3の滞在空間となる公共施設には飲食スペースの充実とともに集中できる静かな空間の確保が必要であることが示唆された。 |
| 今後の展望 | 今後は、図書館とカフェの行動観察調査を通じて利用実態を比較し、多様な行為に応じた滞在場所の選択要因や空間的ニーズの違いを明らかにする。また、滞在空間として利用されている様々な場所を調査し、利用者属性や目的に応じた使い分けと、各空間が補完し合う関係性を検討する。最終的には、第3の滞在空間を生活圏内に分散配置させ、利用者が用途や気分に応じて滞在場所を選択できる環境の実現を目指す。今回の受賞を励みに、研究成果の発展につなげていきたい。 |
| 受賞者 | 杉山緑和さん 工学部建築学科住居デザイン専攻4年 |
| 受賞テーマ | 愛媛県松山市睦月島における居住空間としての長屋門に関する研究 |
| 研究目的 | 長屋門は、武家・農家・商家の住宅で発展し、その成立や用途について武家系・農家系・商家系などの類型が示されているが、離島集落を扱った報告はない。本研究では、現在も長屋門がまとまって残されて愛媛県松山市の離島である睦月島を対象に、行商によって繁栄した島の暮らし文化や気候・風土、長屋門の建築的特徴と分布、利用の変遷を明らかにすることを目的とした。 |
| 研究内容 | 文献調査及び現地において聞き取り調査、外観調査を行った。分析結果より、睦月島の長屋門は、行商からみかん栽培へと生業の変化とともに空間利用に変化が起き、海辺において防風機能を果たしつつ、みかん農家にとって必要不可欠な作業空間として現在も利用され続けている。既往研究のどの長屋門にも分類されない、相続人世帯が住む居住空間が主である「居住型長屋門」の特徴を明らかにした。 |
| 今後の展望 | 今後は実測調査や聞き取り調査をもとに離島ならではの長屋門の成立過程、平面構成及び配置パターン、居住利用の特徴や増改築による活用方法の変遷を明らかにしていきたい。 |

