ロボット研究ミュージアムが「第30回からくり改善工夫展2025」に特別出展
11月12日~13日、ポートメッセなごやで開催された「第30回からくり改善工夫展2025」(公益社団法人日本プラントメンテナンス協会主催)に、本学ロボット研究ミュージアム・からくり改善プロジェクトが特別出展しました。
「からくり改善」とは、現場で働く人々が困りごとを自ら発見し、重力・歯車・てこの原理といった簡易な機構を活用し、環境負荷を抑えながらローコストで改善する取り組みです。省エネルギーや脱炭素化に資するだけでなく、改善プロセスそのものが人材育成にもつながる点が特徴です。本学は2015年の20周年記念事業以降、学術機関として国内で唯一の特別出展枠を確保し、今回で10回目の参加となりました。2019年には、デンソーダイシンとの共同研究による出展作品が努力賞を受賞し、同装置は現在ロボット研究ミュージアムに展示されています。
今回の展示では、無人搬送装置(AGV)に加え、ラインハルト株式会社からの依頼を受けて開発した「パレットを1枚だけ取り出せるからくり昇降機」と「階段を安全に下る昇降機」の計3点を発表しました。会場では学生が操作説明や仕組みの紹介を担当し、来場者の関心を集めました。展示会にはトヨタ自動車、村田製作所、パナソニックなど116社が参加し、429作品が披露されました。
参加者
知能集積システム研究室(内田敬久機械学科教授)
・水野雄斗さん(工学研究科博士前期課程機械工学専攻1年)
・和田幸樹さん(工学研究科博士前期課程機械工学専攻1年)
・沓名裕亮さん(工学研究科博士前期課程機械工学専攻1年)
・杉本幸太郎さん(工学部機械学科機械創造工学専攻4年)
参加者の声
西山晴晶さん(工学部機械学科機械工学専攻4年)
今年は、見学の側ではなく出展者として参加し、研究の成果を多くの方に直接説明する貴重な機会となりました。ラインハルト株式会社は化粧品製造を行っており、女性社員が8割を占める現場では、安全性の確保が重要な課題となっています。同社からの依頼を受け、内田研究室ではパレット昇降作業や重量物を持って階段を降りる作業を、からくり機構によって改善する装置の研究開発を行いました。私と鈴木渉さんで担当し、現地視察を踏まえたうえで試作と改良を重ね、デモンストレーションが可能な形へと仕上げました。
今後はさらなる改良を加え、ナゴヤモビリティショー併設『あいちITSワールド』でもデモンストレーションをする予定です。今年度中には生産ラインへの設置も予定されており、現場で活用していただく計画です。長期的に安全・快適に利用いただけるよう、メンテナンス性の向上も含めて改良を続け、完成度を高めていきたいと考えています。
指導教員
内田敬久教授(機械学科)
西山禎泰客員講師(ロボット研究ミュージアム)


