令和8年3月6日(金)、日本赤十字豊田看護大学にてFD研修会「産学官共同研究の進め方」が開催され、本学から工学部電気学科の清家善之教授がシンポジストとして登壇しました。本研修会は、本学も参画する「豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム(豊田PF)」の共催事業として実施されたものです。
清家教授は「現場の課題を研究テーマへ~企業との共創による研究展開~」と題した発表を行いました。
共同研究を後押しする本学独自の「プロジェクト共同研究」
講演のなかで清家教授は、本学独自の取り組みである「プロジェクト共同研究」を紹介しました。この制度は、企業が負担する研究費と同額を愛知工業大学が負担するもので、企業にとって共同研究を始めるきっかけとなっています。清家教授は、教員が研究を推進するうえでの「組織からの支援の重要性」を強調し、こうした制度的バックアップが産学連携を継続的に発展させる基盤となっていることを説明しました。
産学連携を通じた実践的な人材育成
共同研究における「学生と企業との関わり」の重要性についても言及しました。本学の共同研究では、学生が連携先企業の経営層に対して直接プレゼンテーションを行う機会があります。第一線で活躍する企業の方々と真剣に向き合う経験を通じて、学生は「一人の社会人」としての自覚を学生の時から持つことができ、日々の研究に臨む姿勢の向上につながっています。清家教授は、こうした経験が実践的な人材育成に直結しており、学生の就職実績にも結びついていると報告しました。
異分野融合のヒント:それぞれの「得意」を掛け合わせる
質疑応答では、「工学とは異なり、事象をゼロから作り出す看護分野では、どのように企業と連携すべきか」という質問が寄せられました。清家教授は「それぞれの得意なことを掛け合わせることが重要だと思います」と回答。「メーカーは製品を作ることには長けていますが、現場の実態に即したデータのニーズは高いです。一方で、看護の現場には膨大なデータがあります。まずは互いの強みを洗い出しし、マッチングすることが大切かと思います。昨今の流行りのAIではデータを収集することが最も重要です。AIのアルゴリズムを作成することはまだ比較的簡単です」と述べ、データ活用とAIを切り口とした異分野連携の可能性をわかりやすく提示しました。
本学 地域連携・SDGs推進本部では、今後も豊田PFをはじめとする協働ネットワークを活かし、産学官連携を通じた教育・研究活動を推進してまいります。
【参考リンク】
電気電子材料(清家善之)研究室(学外リンク)
la quaLab合同会社(学外リンク)
本学の産学連携「プロジェクト共同研究」について
豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム(学外リンク)